「トイレハイター」で素材が傷む!使ってはいけない“NGな場所3つ”「うっかりに注意」

家のこと

2025.06.13

お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。除菌・消臭に優れた「トイレハイター」は、トイレ掃除の強い味方。しかし、トイレの汚れをすべて落とせるわけではありません。素材によっては、変色やサビの原因になってしまうことも……。ここでは、トイレが劣化しかねない「トイレハイターの使用NGな場所」を3つご紹介します。

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NGその1.温水洗浄便座

温水洗浄便座出典:stock.adobe.com

温水洗浄便座の内部には、たくさんの金属・電子部品が入っています。見た目にはそう感じられないかもしれませんが、温水洗浄便座は「電気製品」なのです。
便座と本体をつないでいる金属の部品や電子部品がトイレハイターの影響を受けると、腐食したり劣化したりする可能性があります。その結果、発火や発煙を引き起こすリスクが増して、危険をともなう場合があるのです。
トイレを安心・安全にお手入れするためにも、温水洗浄便座の掃除は中性洗剤だけにとどめましょう。間違ってもトイレハイターを使わないよう、十分に注意してください。

NGその2.床

トイレの床出典:stock.adobe.com

トイレの床掃除にもトイレハイターを使いたくなりますが、これも注意が必要です。特に大理石や光沢のあるコーティング床に使用すると、変色やツヤ落ち、シミの原因になることがあります。そもそも、トイレハイターは頑固な黄ばみや黒ずみを落とすための強力な洗剤。床をお手入れすることを想定してつくられていません。
劣化リスクを避けるためにも、床掃除には床材に対応した中性洗剤を使い、乾いた布で仕上げるのが基本です。素材に合う、劣化のおそれがない方法でお手入れしましょう。

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NGその3.便座の樹脂部分

便座出典:stock.adobe.com

便座にトイレハイターを使うことは、一見問題なさそうにも感じますが、じつはこれもNG行為のひとつです。便器は陶器ですが、多くの便座は樹脂でつくられているため、トイレハイターを使うと変色や変質するおそれがあります。表面のコーティングを傷めてしまい、変色やひび割れ、さらには故障するリスクも……。
便座のお手入れは、薄めた中性洗剤で行うのが適切です。やわらかい布に希釈液をふくませて、ていねいに水拭きしてください。洗剤を薄めて使用するのが面倒な方は、便座にも使える専用の中性洗剤や掃除シートが便利です。

パワーのある洗剤だからこそ、使い方に注意を

トイレハイターは便利ですが、金属・床材・便座などデリケートな部分には不向き。素材を傷めないよう、中性洗剤や専用クリーナーとの使い分けが大事です。
大切なトイレを長持ちさせるためにも、正しい使い方を今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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著者

三木ちな

三木ちな

クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級の資格を保有し、お掃除のプロとして掃除や収納の知識を発信する、子ども3人のママライター。時短家事スペシャリストを受講し、家事や仕事で忙しい人でも「簡単にできるお掃除方法」を得意とする。 また、節約生活スペシャリストとして、食費2万円台で暮らす節約術や、ふるさと納税、業務スーパーのお買い物術などみんなが知りたい情報をいちはやくキャッチしお伝えしています。 腸活アドバイザーの資格を活かし、節約術だけでなく、カラダにいい食費節約術も発信中。

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