NGその1.市販の洗浄スプレーを使う
面倒なエアコンのお手入れのハードルを下げてくれる、市販のエアコン用スプレー。価格もお手頃で使い方も簡単。エアコンの奥に溜まった汚れを洗浄できるタイプもあります。
しかし、メーカーではエアコン洗浄スプレーの使用をおすすめしていません。むしろ、エアコンの故障リスクを高めるNG行為として、注意喚起を行っています。
その理由は、さまざまなリスクをともなうから。スプレーを吹きかけても奥の汚れまでは届かず、内部に汚れや薬剤が残ることで、機能低下や水漏れを引き起こす可能性があります。内部の電子部品にかかれば、ショートや発煙などの危険も避けられません。
エアコンの内部洗浄は、専門知識を持つプロにお任せするのが一番。市販の洗浄スプレーの使用は避け、業者に相談しましょう。
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NGその2.消臭スプレーをかける
「臭いが気になるから」と、エアコンに消臭スプレーをシュッ……。じつはこれも、やってはいけないNG行為のひとつです。
スプレーの成分がエアコン内部の電子部品にかかると、故障やショートの原因になります。また、臭いはスプレーでごまかせても、カビや汚れといった根本原因はそのまま。
消臭剤のほか、殺虫剤・除菌剤・ヘアスプレーなどの可燃性スプレーを使うと、水漏れなどの故障や火災を引き起こすリスクがありますので、使用は絶対に避けましょう。
NGその3.エアダスターでホコリを飛ばす
パソコンの掃除などで活躍する「エアダスター」。手軽にホコリを飛ばせて便利なアイテムですが、エアコンには向いていません。
エアダスターは消臭スプレー同様に可燃性のものが多く、エアコンに使うと同様のリスクが生じます。掃除しようと安易な気持ちで使った結果、火災の原因になる可能性もあるんです。
エアフィルターに溜まったホコリは、掃除機で吸い取ると簡単に取り除けます。エアコンを安全に長く使用するためにも、手間を惜しまず正しい方法で掃除してください。
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リスクを生まない掃除方法を
つい手軽なお手入れを選んでしまいがちですが、間違った掃除方法は思わぬ故障やトラブルにつながります。
正しくケアすることで、空気も気分もスッキリ。エアコンを使う夏だからこそ、自分の掃除方法について一度見直してみてはいかがでしょうか。