基本的には「開けっ放し」が正解。そのワケは?
給気口は、エアコンの運転を問わず、基本的には開けたままにしておくのが適切。その理由は、多くの住宅で「24時間換気システム」の設置が原則義務化されているからです。
その24時間換気のしくみのひとつが、壁に設けられた「給気口」。ここから新鮮な空気を取り入れ、排気口を通じて汚れた空気を外へ逃がす、というのが住宅設計の基本なのです。
給気口を閉じるとどうなる?
問題なのは、給気口を閉めたときの影響のこと。室内の空気が循環されなくなり、臭いがこもりやすくなるほか、カビ・ダニが繁殖してアレルギー症状を引き起こすおそれがあります。二酸化炭素の濃度が上がって、体調不良の原因になることも……。
このように、給気口を開けっ放しにしておくのは家族の健康を守るうえでも重要なのです。
雨風が強い日は閉じてもOK
給気口は常時開けておくのが基本ですが、どんなときも「絶対に開けておくべき」というわけではありません。
台風や強風、大雨のときなど、外気が過度に流れ込む恐れがある日は、一時的に閉めてもOK。近年の給気口には、フィルターのほかにシャッター機能が付いているものもあり、簡単に開閉できます。
ただし、閉めっぱなしにするのはNG。あくまで一時的に閉じるようにし、天候が落ち着いたらまた開けましょう。
定期的なお手入れも忘れずに
給気口は外気を取り込む場所なので、花粉やホコリが溜まりやすく、放っておくと目詰まりの原因になります。せっかく開けていても、空気の流れが滞っては本末転倒。
換気としての機能を守るためにも、2か月に1回を目安にフィルター掃除を心がけてください。むずかしい場合は、掃除機でホコリを吸い取るだけでもOKです。
エアコンを使う時期でも給気口は開けたままに、定期的にお手入れをして24時間換気を守りましょう。