【飲む点滴】アミノ酸・ビタミンも豊富!“ブドウ糖”の力で過酷な暑さを乗り切る「発酵食品レシピ」

料理・グルメ

2025.07.29

日本の伝統食「甘酒」は、“飲む点滴”といわれるほど優秀な発酵食品。その高い栄養価が、夏を乗り切る力を与えてくれます。また、発酵によって作られる自然なブドウ糖の甘味は、天然の調味料としても使えますよ。飲むだけじゃない夏の甘酒レシピ、いかがでしょうか?

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甘酒で夏の養生を

甘酒出典:stock.adobe.com

「夏に甘酒はよい」とよく聞きますが、その理由は、甘酒が“優秀な発酵食品”だからです。発酵で得られる高い栄養価と、腸内環境を整えるその効果が、過酷な暑さを乗り切る力を与えてくれます。

まさに甘酒は“夏の養生食”ですね。そんな甘酒にはどんな特徴があるのでしょうか。

「飲む点滴」米麹(こうじ)の甘酒

点滴出典:stock.adobe.com

甘酒は、大きく分けて2種類があります。

1. 米と米麹で作る「米麹甘酒」
2. 酒粕から作る「酒粕甘酒」

このうち、2の酒粕甘酒は「酒粕に甘味を足したもの」で、麹と酵母の2種類の菌を発酵させているので栄養価は高いですが、アルコール分があるのが特徴です。

いっぽう、1の米麹甘酒は「お米と米麹のみ」で作られたもの。米麹が出す酵素によってお米のでんぷんが分解され、脳や体のエネルギーになるブドウ糖に変化します。そのため、砂糖を使わなくても自然な甘味が感じられ、アルコール分が無いのが特徴ですね。

ブドウ糖は点滴に欠かせない成分なので、「甘酒は飲む点滴」といわれる由縁のひとつになっています。

夏の疲れに「アミノ酸」と「ビタミンB群」

甘酒出典:stock.adobe.com

また、甘酒には「アミノ酸」と「ビタミンB群」が豊富なので、その働きによって夏バテの予防や疲労回復の効果が期待できます。「江戸時代の庶民は、夏に甘酒を飲んでいた」なんていう話があったのも納得ですね。

その他に、豊富な善玉菌が腸内環境を整えてくれ、免疫力アップや生活習慣病予防、美肌効果などにも一役かってくれます。そんなぜひとも取り入れたい甘酒。

今回は「甘酒を飲むのは苦手だな」という方にも手軽に使える、甘酒BBQソースをご紹介します。米麹甘酒の「自然な甘味」を活かしたこのソース。しょうゆやみそ、にんにくやしょうがと混ぜるだけの簡単さながら、夏の食欲不振も吹き飛ぶ甘酒レシピです。

甘酒のBBQソース 厚揚げ炒め(調理時間:8分)

甘酒BBQソース炒め

材料(2人分)

・厚揚げ‥‥‥‥‥‥‥‥‥1丁
・ピーマン‥‥‥‥‥‥‥‥1個

・ごま油‥‥‥‥‥‥小さじ2

[甘酒BBGソース]
・甘酒(粒タイプ)‥‥ 大さじ3
・しょうゆ‥‥‥‥‥大さじ2分の1
・みそ‥‥‥‥‥‥‥大さじ2分の1
・にんにく‥‥‥‥‥少々(すりおろし)
・しょうが‥‥‥‥‥少々(すりおろし)

作り方

1. 甘酒BBQソースの材料をよく混ぜておく。

2. 厚揚げを1cm幅カット、ピーマンを乱切りにする。

材料

3. フライパンにごま油を熱し、2を色よく炒める。

4. 1を3に入れて軽く炒め合わせ、皿に盛る。

甘酒炒め

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夏野菜やお肉と相性バッチリ

甘酒BBQソースは、夏野菜やお肉との相性がバッチリ。サッと焼いてからめるだけで、ご飯やお酒のお供にぴったりのおかずになりますよ。また、厚揚げは事前にソースを漬け込んでおくと、味染みもよくなります。お好みでお試しくださいね。

焼肉のタレにはない発酵の力をたっぷりと取り入れて、暑い夏を乗り切っていきましょう。

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著者

山田 直

山田 直

神奈川の写真学校卒業後、作家活動をしながら横浜でホテルサービス勤務。3.11の地震を契機に仕事を辞め、ヨガとマクロビオテックを学ぶ。 後に、オーガニックレストランのキッチンに入り、重ね煮と出会う。その野菜の美味しさに深く感動。学びを深める。 現在は、東京、横浜、湘南エリアにてヨガ講師の仕事ヨガをメインに活動し、イベント、WSにて、重ね煮やオーガニックの料理を伝えている。

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