加熱するともっとおいしくなる栄養食材。酸味が食欲をそそる【夏のみそ汁】

料理・グルメ

2025.08.05

「健康のためにおみそ汁は毎日飲みたい」と思っているけれど、こう暑いとそもそも食べる気がしない。そんな方におすすめなのが、“冷ましても飲みやすい”トマトベースのおみそ汁。さっぱりした酸味が食欲をそそり、夏にぴったりのお椀です。今回は、とうもろこしとピーマンを合わせた「甘みを味わう」レシピでご紹介します。

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“冷まして美味しい”トマトのみそ汁

トマト出典:stock.adobe.com

うだるような暑い夏の季節。この時期に気をつけたいのが熱中症ですが、その対策にはやっぱりおみそ汁が欠かせません。

みその良質な塩分とミネラルが自然と補給できる、発酵食品のおみそ汁。「でも、こう暑すぎちゃ飲む気がしない」という方には、“冷ましたトマトのおみそ汁”がおすすめ。常温に冷ましたり、冷蔵庫で冷やすことで、食欲が落ちている時でもスルリと飲みやすいです。

そしてその調理のポイントは「加熱をすること」。トマトを一度加熱してから冷ますことで、体に優しく、美味しく、栄養もバッチリ摂れるおみそ汁に仕上がりますよ。

その理由を少し見てみましょう。

トマトは加熱で美味くなる!

トマト出典:stock.adobe.com

独特の青くさい香りが特徴のトマト。「この匂いが嫌い!」という方も多いと思いますが、トマト独特の香り成分の一部は、加熱することで蒸発し、食べやすくなります。

また「酸味が苦手で」という方も、加熱することでうまみ成分「グアニル酸」が凝縮され、酸味よりうま味を感じやすくなります。   

「生のトマトが苦手」という方は、“加熱一択”が正解のようです。

熱に強いリコピン

トマト出典:stock.adobe.com

トマトの赤い果肉の色は「リコピン」という栄養素。βカロテンの2倍以上の抗酸化力を持つと言われるリコピンは、“熱に強いので加熱調理に適している”という特徴があります。

トマトは加熱するとビタミンCが減りますが、リコピンも摂れ、美味しさもアップするというお釣りがついてきますよ。

“体の冷やし過ぎ”を和らげてくれる

冷房出典:stock.adobe.com

もうひとつ、トマトは東洋的に「陰性」の食べ物とされ、“体を冷やす作用”があると言われています。暑い季節の体を涼しく保ってくれる、夏野菜の性質ですね。

ですが、空調の効いた部屋で冷たい物ばかり食べているような状態だと、体の夏冷えが強く、生のトマトは体を冷やし過ぎてしまう可能性も。

その冷えを和らげる方法が「加熱」です。火のエネルギーを一度加えることで陰性の性質が弱くなり、トマトであっても体の冷えは穏やかになりますよ。

以上のトマトの性質をふまえ、一度加熱してから冷ますトマトのおみそ汁レシピをご紹介します。今回は、とうもろこしの甘さとピーマンの苦味が程よくマッチする夏の冷まし汁です。

トマトのみそ汁(調理時間:8分)

トマトのみそ汁

材料(2人分)

・トマト‥‥‥‥‥‥中1個 (ざく切り)
・とうもろこし‥‥‥2分の1本 (包丁で削ぐ)
・ピーマン‥‥‥‥‥中1個 (乱切り)

・水orだし汁‥‥‥‥2カップ
・みそ‥‥‥‥‥‥‥大さじ1と2分の1

作り方

1. 野菜をカットしておく。トマトは溶けるので適当にカットします。

材料カット

2. 鍋に水かだし汁を入れて沸かし、トマト、とうもろこし、ピーマンを入れ、中火で4〜5分ほど煮る。

材料を煮る

3. 火を止めてみそを溶かす。

みそ汁仕上げ

4. そのまま熱を冷ましてからいただきます。冷蔵庫で冷やしてもよし。

できあがり

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冷でも温でも美味しいおみそ汁

トマトのおみそ汁は、冷ましても温かくしても美味しくいただけます。ご自分の今の体調等に合わせて、食べ方をいろいろと変えてみてもよいですね。

ナスやオクラ等、他の夏野菜も組み合わせて、冷ましても美味しいトマトのおみそ汁をお試しください。

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著者

山田 直

山田 直

神奈川の写真学校卒業後、作家活動をしながら横浜でホテルサービス勤務。3.11の地震を契機に仕事を辞め、ヨガとマクロビオテックを学ぶ。 後に、オーガニックレストランのキッチンに入り、重ね煮と出会う。その野菜の美味しさに深く感動。学びを深める。 現在は、東京、横浜、湘南エリアにてヨガ講師の仕事ヨガをメインに活動し、イベント、WSにて、重ね煮やオーガニックの料理を伝えている。

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