ナスの栄養で「夏のケア」を
夏の暑さや強い日差しで疲れ気味の体には、水分たっぷりの夏野菜がおすすめです。体をクールダウンしやすくしたり、紫外線対策になったりと、暑い時期に嬉しい成分がぎっしり詰まっています。
特にナスは、この季節にぴったりの野菜です。
カリウムで「クールダウン」を
夏野菜のナスに含まれる栄養素「カリウム」は、体に必要なミネラルの一種。その働きのひとつは間接的に「体を冷やす」ことです。
1. 余分な塩分を調整してくれる
カリウムの働きは、余分な塩分(ナトリウム)を体の外に出すこと。塩分が減ることで血中濃度が下がり、むくみが取れて、血流がスムーズになることが期待できます。
2. 熱を逃がすサポーター
血流が改善すると、皮膚から熱が逃げやすくなり、汗の蒸発による冷却効果も高まります。つまりカリウムは「熱を逃がしやすい体質に整える」サポータ。
氷のように直接体温を下げるのではなく、熱の放散を助けることで“涼しさを感じやすくする”のです。
ポリフェノールで「紫外線対策」
また、ナスの皮に多く含まれる紫色の色素「ナスニン」は、水溶性のポリフェノールの一種。紫外線から体を守る働きが期待できます。
1. 活性酸素を中和・除去
紫外線によって発生した活性酸素は、肌細胞やDNAを傷つけ、日焼けや肌老化の原因に。ナスニンはこれを中和・除去すると言われています。
2. シミやシワを防ぐ
ナスニンは紫外線によるダメージから守ります。その結果、シミやシワの予防効果が期待できます。
トマトのリコピン
同じ夏野菜のトマトに含まれる「リコピン」にも強い抗酸化作用があります。
コラーゲンの生成をうながし、美肌や紫外線ダメージ防止に役立ちます。
ですので、ナスとトマトの組み合わせは、紫外線対策にぴったり。夏野菜タッグのおみそ汁にしていきましょう。
ナスとトマトのみそ汁(調理時間:7分)
材料(2人分)
・トマト‥‥‥‥‥‥‥‥中1個 (ざく切り)
・ナス‥‥‥‥‥‥‥‥‥中1本 (乱切り)
・しめじ‥‥‥‥‥‥‥‥30g(手ちぎり)
・大葉‥‥‥‥‥‥‥‥‥2枚 (刻み)
・水(またはだし汁)‥‥‥350ml
・みそ‥‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ1と2分の1
作り方
1. 材料をそれぞれカットしておく。(トマトは溶けやすいので、ざっくりと切ってOK。)
2. 鍋に水を沸かし、トマト、ナス、しめじを入れ、フタをして中火で5分ほど煮る。
3. 火を止めみそを溶かし、器に盛って大葉を散らす。
温度を体調に合わせて
トマトベースのみそ汁は、温かくしても冷たくしても飲みやすい一品です。
・クーラー等で体が冷えている時→温かいみそ汁
・体がほってている時 →常温や冷やしたみそ汁
というように、体調に合わせて温度を調整してみてくださいね。暑い夏のクールダウンに、ぜひお試しを。