“捨てさせたい子”と“捨てたくない親”→「実家の片付け」で気を付けたい5つのこと

家のこと

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2025.08.15

お盆の時期になると、気になる実家の片付け。安心安全な環境で、穏やかに暮らしてほしい気持ちが親に届かず、「捨てさせたい子vs捨てたくない親」の状態になってしまわないよう、十分に気を付けて片付けに取り組むことが大切です。物理的な作業よりも、心理的な衝突の方が大変なことが多いのも事実。そこで、実家の片付けで気を付けたい5つのことをご紹介します。せっかくの親子の時間が、片付けを原因に険悪な時間にならないよう、十分に気を付けて取り組んでください。 特に親世代は「物を捨てる=思い出や自分の歴史を否定される」と感じやすく、こちらの善意が反発を招くこともあります。トラブルにならないための実践的な工夫です。

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1.ゴールを共有する

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「全部捨てる」ではなく、「使いやすく暮らせる家にする」という前向きな目標を設定して取り組んでください。ゴールを数値や期限ではなく、状態で共有すると安心感が増します。例えば、「玄関までスムーズに歩けるようにする」「押入れに布団がスッと出し入れできるようにする」といった、高齢になった親が普段の暮らしで使いづらさを感じていたり、ストレスを感じていることがないかという視点で、声掛けをしながらゴールを共有すると、スムーズに片付けに取り組めます。

2. 優先順位の付け方

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家全体ではなく、影響が大きい場所から片付けに取り組みましょう。例えば、通路 → 玄関 → 台所 → 水回りの順に取り組んでいくと、片付けの効果を実感してもらいやすく、暮らしやすさに直結します。気を付けてほしいのは、「思い出品ゾーン」は最終段階に回すということ。序盤に着手すると感情的になりやすいので、親子での衝突はできるだけ避けましょう。時間制限を設けて小さな成功体験を積むことを意識して、一気に取り組もうとするのではなく、「今日は引き出し1段だけ」というように、小さな一歩をスタートするようにしましょう。

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3. “捨てる”より“活かす”を強調

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「捨てよう」よりも「使いやすくしよう」「必要な人に譲ろう」という言い回しが衝突を避けます。寄付・リサイクル・フリマ活用など、手放す先が明確だと心理的ハードルが下がります。寄付団体や、リサイクルショップなどをシェアして、“活かす”を強調しましょう。

4. 親のペースを尊重する

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親が迷った物は一時保留ボックスへ。モノと向き合う作業は思っている以上にエネルギーを必要とするので、急かしてしまうと疲れてしまいます。期間を決めて後日再判断するように設定することで、負担を軽くしましょう。片付ける時間帯は体力がある午前中や涼しい時間を選ぶことも大切です。長時間作業は避け、1〜2時間で切り上げると、片付けのモチベーションを維持しやすいです。

5. 感情を受け止めるコミュニケーション

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親にとって、片付けは思い出を振り返る大切な時間です。思い出話に耳を傾ける → 「そうだったんだね」と肯定する。「これはもう古いからいらないよ」ではなく「これ、まだ使いたい?」と選択権を渡す質問をするなど、親子で片付けを通して対話する時間を大切にしてください。

実家の片付けで気を付けたい5つのことをご紹介しました。親子で思い出を振り返りながら、これからの暮らしを大切にできる片付けに取り組んでください。

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著者

Kazuko

Kazuko

片付けで暮らしをラクにシンプルに おウチを整えて豊かな暮らし 鹿児島で整理収納アドバイザーとして活動中   中学1年、小学5年の男の子、小学2年の女の子のママ  お片付けサポート 487時間 お片付けレッスン 65名様

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