ウルトラ寿司ふぁいやー
メンバーの多様な音楽性(アカペラ&ロックバンド)が生み出すサウンドはバラード、8ビート、16ビート、スカ、ディスコ、ファンク、R&B……まさにサウンドのワンダーランド!
Newアルバムを携えて「誰がいつ見ても楽C(たのしー)」を合言葉にエンタメ要素満載のツアーをスタートさせる。
音源を聴きながらのインタビュー
インタビューは8月、レコーディング中という多忙な時期。音源を聴きながらお話を伺った。制作に多く関わった(左から)加部 輝(Gt,Cho)、Jぺい(Vox,Gt,司会)、翼(Drums,Cho)の3名が参加。4月ごろから曲制作に取り掛かり、先輩ミュージシャンにプロデュースを託した曲もあり、音楽の幅はさらに広がった。
5th アルバム「NEW 鰓(にゅーえら)」
出典:ultrasushi.base.shop2025年9月8日発売
ウルトラ寿司ふぁいやー New Album「NEW鰓」
アルバムタイトルはダジャレ好きなJぺい発。全てのアルバムに鯖、酢、貫などの寿司にちなんだ漢字が含まれているのも「楽C(たのしー)」をモットーとする彼ららしい。タイトルは笑えるが、実はこの「NEW鰓」制作中はお互いが意見を戦わせるシビアな場面もあったらしい。
Jぺい:俺たち基本、デリカシーが無いんで(笑)折り合いをつけるとか折衷案を出すとか、そういう着地点を探さないでたくさん意見を言ったし言われたし(笑)落ち込んだりもしながらやっとここまで来たな! って(笑)
出典:www.ultrasushifire.com尚也(Bass,Cho)
加部:今回みんな落ちたよね、平気だったのは尚也(B,Cho.)くらい(笑)あいつは職人だからひたすらいいベースを弾くために自分と向き合っていた。
6人体制になって初めてのアルバム。お互いの距離感にも変化があったのかもしれない。
アルバム収録曲M1「 しょーがねーじゃん」
とにかくギターがカッコイイ!と伝えると
加部:マジっすか? 「これをコピーしよう!」っていうヤングが(笑)いっぱいいてくれるといいな。で、「弾いてみた動画」をSNSであげて欲しいな~難しそうに聞こえるけど意外とそうでもないよ。
翼:これ弾きたくなるギターなんだよ。でもやってみたら……難しい!
加部:え? 弾いてみたんだ?(笑)テレレレレテレレレレ……
Jぺい:ナウに合わせたチューニングの曲(笑)だね。詞が難航して(笑)たくさん書いても1行も採用されなかったり(笑)でも1個光る部分が見つかって、全部また書き直した。
出典:www.ultrasushifire.comまじくん(Sax,Key,Perc,Vox)
翼:「怠惰なSunday」ってワードからテーマとサビが決まったね。
Jぺい:ラップはもうまじくんのフリータイム(笑)
加部:「勝者と敗者の美しい構図です」とかね、あいつが言いそうな詞がまたいいんだ!
アルバム収録曲M4「実家暮らしのバンドマン」
タイトルからは想像できないAOR系のメロウなイントロ!
Jぺい:LIVEでのリアクションが楽しみ(笑)「実家暮らし三十路アメカジバンドマン」って詞がAORに乗ってるんだもん。
翼:絶対面白い曲だと思われるだろうけど等身大の詞にカッコいいアレンジというギャップ!
Jぺい:加部ちゃんの昔のデモ音源が出てきて、Skoop On Somebodyさんに大人っぽくアレンジしていただいた。これ何年前の曲だっけ?
加部:ウル寿司の前に翼とやってたバンドで書いた曲だから、12、3年前かな? 当時のタイトル? まんまAOR(笑)。
アルバム収録曲M5 「ベベルギア」
アルバム10曲の真ん中で輝くのは翼が書いた「ベベルギア」。太陽のように輝度、温度、そして絶対的な存在感を放つ曲。元気いっぱいの曲なのに不意に涙腺を刺激する。
Jぺい:アルバムの中の「ホッとする要素」として翼がこの曲を確保してくれて本当にうれしかった。「ウルトラ寿司ふぁいやーらしいね!」って言ってもらえる曲。この曲のおかげで他の曲で色んな実験ができた。
加部:翼はね、ギタリストっぽい曲を書くんです。ギタリストの俺よりも(笑)
翼:わかりやすいロックンロールが作りたくて。今、Jぺいが「ウル寿司らしい」って言ったけど、いい意味で今回はバンドやメンバーの「らしさ」がわからなくなったアルバム(笑)今まで把握していたみんなの個性や要素以上のものが出た。引き出しが増えたな~って。特にJぺいの歌の抑揚、ダイナミクス……きれいな声だな、高いよなとは前から思っていたけど、改めて今回は「コイツうめぇな! すんげえボーカリストになってんな!」って。方向性が違う曲もしっかりモノにしててさ、いやすげぇよ。
アルバム制作を振り返って
Jぺい:曲や詞を書きながら「これは違うんじゃないか」とお互い言い合ったよね。歌入れに関しても「もうちょっとソコはこらえて」と言われたこともあったし、翼のミックスに関しても意見したしね。凄く大変だったけど、勇気をもってお互いのパーソナルスペースに入っていけたのは良かったなって思う。曲によってはプロデューサーを招いて、迷ったら審判みたいにジャッジをしてもらったりもした(笑)ある時はパーソナルトレーナーみたいに「あともうちょっと」を引きだしてもらえる存在だったのもありがたかった。
加部:衝突は結構あったね。で、付け加えるとすれば、その衝突を乗り越えた曲たちが今ここに収録されている(笑)ここにいない曲は衝突したまんまになってるんだけど、でもいいものがいっぱいあるので、次の作業、もしかしたら次のアルバムになるかもしれないから大切にとっておく。
翼:悩みもしたけど楽曲の完成度を上げる、ということでは全員一致していたから、出来上がったものを聴いたら「ああ、これだこれだ!」「カッコいいじゃん」ってなったんで、敢えて折り合いを付けなくてよかったなと思った。
「NEW鰓」 内緒ばなし!?
なかなか楽曲が出揃わず、アルバムではなく「シングルになるのでは?」と気を揉んだ時期もあったのだとか。6月のツアーの最中に一度レコーディングのスケジュールをバラして(中止)プロデュースの依頼を決め、作り方を仕切り直し、1本目から新たに録り直した。そのため7月に録り終えているはずのスケジュールが8月にずれ込むことに。しかし、翼の言葉を借りれば「なあなあで作るのはイヤだ」という強い気持ちがこの振り幅MAXな「NEW鰓」を生み出した。
なめちゃん(Pf,Cho)
他の収録曲は、LIVEで既に好評なM2「パルプンテ」、なめちゃんのピアノと切ない詞が涙を誘うM3「ロマンスはいらない」、推し活に勤しむファンの心理を歌ったM6「寿司食べたい」、M7「I know」は、Jぺいとまじくんのツインボーカルに繊細なアコギとコーラスが重なるラブソング。
M8「明日へゴー!!」、M9「三茶ファンキー(NEW鰓 ver.)」、M10「ワガママバナナ(ALBUM ver.)」は6人体制での再録。
秋の味覚大満足ツアー ~極上6貫にニューアルバムを添えて
9月13日熊本から「秋の味覚大満足ツアー~極上6貫にニューアルバムを添えて~ がスタートする。
14日福岡、15日広島、17日岡山、19日奈良、22日大阪、23日名古屋、28日宮城、10月5日茨城、12日千葉、19日埼玉、11月2日横浜。
詳細は、ウルトラ寿司ふぁいやーHP:https://www.ultrasushifire.com/