非常口マークは2種類ある
よく見かける非常口マークですが、実は2種類あることをご存知でしょうか? 色によって意味は異なり、それぞれ大切な役割を果たしています。
緑背景のマークは「避難口誘導灯」
背景が緑のマークは、きっとふだん目にすることも多いでしょう。正式には「避難口誘導灯(ひなんこうゆうどうとう)」と呼び、実際の非常口そのものを示すサインです。
避難口誘導灯は、主に次のような場所に付けられています。
・建物の出入り口
・映画館シアターのドア
・非常階段の出入り口
避難口誘導灯は、「ここから外に出られる印」なので、屋外につながる出入り口に設置されています。日本ではJIS規格でデザインが統一されており、誰が見ても「出口」と分かるよう、国際基準に基づいたピクトグラム(視覚記号)になっています。
緑は「安全」「安心」を意味する色。いざというときは、迷わずこの緑のマークを目指しましょう。
白背景のマークは「通路誘導灯」
背景が白い非常口マークは、「通路誘導灯(つうろゆうどうとう)」が正式名称です。非常口そのものではなく、非常口へ続く道のりを示しています。
通路誘導灯が付けられているのは、主に次のような場所です。
・建物の廊下
・階段の入り口
・映画館の通路
通路誘導灯は非常口までの道筋を示すため、ドアや壁面に付いていることもあれば、ステッカーにして床に貼られるなど、設置方法がさまざまです。避難経路を分かりやすく案内するため、矢印が描かれている場合も多いです。
非常口を探すときは、白い背景のマークに沿って進むと、たどり着けることを覚えておきましょう。
本当の意味を知り、万が一に備えよう
非常口マークは、見慣れていても意外と意味を知られていません。
・背景が白のマーク → 出口までの道筋を示す「通路誘導灯」
・背景が緑のマーク → 実際の出口「避難口誘導灯」
この違いを知っておくだけで、万が一のときもスムーズに避難しやすくなるはず。家族で外出したときや旅行先のホテルなどでも、「非常口マークを見つけて確認する習慣」をつけてみてください。“もしものとき”に自分と大切な人を守るための、ちょっとした備えになりますよ。