食物繊維・発酵食品・低糖質が一杯で!美容と健康を意識した“冬のみそ汁”とは

料理・グルメ

2025.12.26

発酵食品マイスター・スキンケア指導士の坂下莉咲です。寒い季節、あたたかい部屋で冷たいアイスについつい手が伸びてしまう方も多いのではないでしょうか。実は“糖のとり方”などの生活習慣によって、肌や身体の老化を進める「糖化」が起こりやすくなることがあります。今回は、糖化の基礎知識とみそ汁で取り入れられるやさしい糖化対策を紹介します。

広告

1.糖とたんぱく質が結びつく“身体の焦げ”現象

パン出典:stock.adobe.com

「糖化」とは、余った糖が体内のたんぱく質と結びつき、AGEs(終末糖化産物)という老化物質をつくり出す現象のこと。
AGEsは肌のくすみやハリ低下、血管の老化などに影響するとされ、健康・美容の両面で注目されています。
甘いものの過剰摂取、早食い、ドカ食い、不規則な食事など、血糖値が急上昇しやすい生活は糖化を進める要因になります。
まずは「血糖値を急に上げないこと」が、身体をゆるやかに守り、糖化リスクを抑える生活習慣の第一歩です。

2.血糖値を上げにくい行動がカギ

運動出典:stock.adobe.com

糖化を防ぐには、まず食べ方を工夫するとよいとされています。
最初に食物繊維(野菜・海藻・きのこなど)、次にたんぱく質、最後に糖質、この順番で食べることで、糖の吸収がゆるやかになり、血糖値の乱高下を抑えやすくなるとか。
また、大量に糖質をとりすぎないことも重要です。
温かい汁物を食事の最初に取り入れて満足感が高まり、自然と食べ過ぎを防ぎやすくなるでしょう。
さらに、食後の軽い散歩は血糖値の上昇を抑えることが研究でも示されています。
食べ方・量・運動を組み合わせた“続けやすい糖化ケア”が理想的です。

3.食物繊維・低糖質・満足感の三拍子

大根出典:stock.adobe.com

大根は低糖質で水分が多く、糖の吸収をゆるやかにするとされる食物繊維を含むため、糖化対策に向いた冬野菜。
煮ると甘みが増し、満足感も得られます。
里芋は芋類の中ではさつまいもと比べて糖質量が少なめで、食物繊維も豊富。
大根と里芋をみそ汁に組み合わせれば、食物繊維、発酵食品、低糖質な根菜が一度にとれる美容と健康を意識した冬の一杯におすすめです。

参考資料:vol.139 老化の原因「糖化」を防止しよう

大根と里芋のみそ汁

大根みそ汁

材料(2〜3人分) 調理時間15分

だし汁……400〜500mL
みそ……15〜20g
大根⋯⋯130g
里芋(加熱済み)……100g
小ねぎ(小口切り)⋯⋯お好みで

作り方

1 鍋にだし汁といちょう切りにした大根を入れて中火にかける。

大根

2 皮を剥いて食べやすく切った里芋を加え、沸騰したら火を弱めて煮る。

里芋

3 全体が馴染んだら火を止めてみそを溶き入れ、小ねぎを加える。

みそ

4 器に盛ったらできあがり。

大根みそ汁

広告

著者

坂下莉咲さんプロフィール

坂下莉咲

身体の中から美容と健康を意識した「1日1発酵食品」を習慣に。 美容業に携わって10年以上。理想の肌へ導くカウンセリングでは、食事などのインナーケアとスキンケアの両面からアドバイス。 科学的根拠のある美容知識をInstagramやTwitterで発信中。 saitaでは腸がよろこぶ簡単レシピをご提案。

この記事をシェアする

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告