「始める」より「やめる」を選ぶ。「幸福度が高い人」が春に手放す“5つの習慣”

カルチャー

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2026.04.19

4月は、新しい環境や人間関係が動き出す季節。周りが前向きに動き始めるほど、「私も何か始めなきゃ」と気持ちが焦ってしまうことはありませんか? 実は、春を軽やかに過ごしている人は、むやみに始めるより、まず“やめること”を見極めています。心理学・脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「幸福度が高い人が春に手放すこと」を教えていただきました。

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教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。

幸福度が高い人が「春にやめること」5つのリスト

4月になると、世の中には「新しい習い事」「新しい目標」といった“プラス”の言葉があふれます。しかし、すでにキャリアも家庭も責任も抱え、日々フル回転で頑張っている人にとっては、安易に何かを始めることが、かえって心の余裕を削る“重荷”になりかねません。

実は、幸福度が高い人ほど、この時期に「何を始めるか」ではなく「何をやめるか」を丁寧に見直しています。今回は、人生を軽やかに進むための“5つの手放しポイント”をお届けします。

1.「形だけの人間関係」を整理する

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「何年も続いているから」「誘われるから」「共通の知人がいるから」などの理由だけで続けているランチ会や飲み会、SNSでの形だけの交流はありませんか? 4月は人間関係が広がる時期だからこそ、“心の鮮度が落ちた関係”を見直すチャンスです。

無理に縁を切る必要はありません。まずは「自分からは誘わない」「気が乗らない誘いは丁寧に断る」といった、関わり方の方向修正から始めてみましょう。そうして生まれた時間を、本当に会いたい人や大切なものと関わる時間に充てることで、あなたの幸福度は自然と高まっていきます。

2.「義務感だけの習慣」を棚卸しする

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「健康のために毎日1時間のウォーキングをしなければ」「毎朝SNSをチェックしなければ」。かつては前向きに始めたはずの習慣が、いつの間にか“こなさなければならないタスク”に変わっていませんか? 義務感で続ける行動は、達成感よりも“できなかったときの罪悪感”を育ててしまいます。

そこで一度、その習慣を思い切って1週間休んでみるのがおすすめです。休んでも困らないのであれば、それは今のあなたには不要な荷物かもしれません。今の自分に本当に必要なものだけを選び直すことで、心の余白が生まれます。

3.「みんながやっているから」という選択基準を捨てる

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世間の常識や“同年代の平均”が気になることもあるでしょう。「この年齢ならこれくらい持っていないと」「〇〇を始めないと乗り遅れる」。ただ、こういった焦りは、どれも自分の外側にある基準です。

他人の物差しで選んだ幸福は、手に入れても心を満たしてはくれません。だからこそ、選択の基準を“世間”から“自分”に戻してみましょう。「それは本当に、私の心が躍ることかな?」と自分自身に問いかけるだけで、不要な焦燥感は消えやすくなります。

4.「完璧であろうとする役割」を手放してみる

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長い間、期待される役割を完璧にこなそうと奮闘してきた人も多いと思います。しかし、その“役割の鎧”が、今のあなたを締め付けていませんか? 「自分がやらなければ回らない」という思い込みを一旦脇に置き、周囲に任せる、あるいは「やらない」という選択してみる。そんなふうに役割の負担を少し軽くしてみましょう。あなたが完璧さを手放すことで、周りの人が助ける喜びを知り、結果として関係性がより温かくなることも多いのです。

実際に、私のクライアントさんの中にも、“完璧な上司”、“理想の親”、“いつも気が利くママ”などの役割を手放したことで、生きやすさも幸福度も上がった方はたくさんいらっしゃいます。以前よりも家族関係が良くなったという声も多く、試してみる価値はありますよ。

5.「意味のある時間へのこだわり」から自由になる

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効率や生産性を求められてきた人は、休日でさえ「スキルアップのために本を読まなきゃ」「家族のためにどこかへ連れて行かなきゃ」と、“意味のあること”で予定を埋め尽くそうとしがちです。しかし実は、脳を最も回復させ幸福度を高めてくれるのは、目的のないゆるやかな時間。あえて“予定のない3時間”をスケジュール帳に書き込んでみてください。

スマホから離れ、目的もなく近所を歩く。何者でもない自分に戻るひとときを許すことで、深層心理にある緊張がゆるみ、心の弾力性が戻ってきます。春の柔らかな日差しの中で、“何もしない贅沢”を楽しんでみませんか? こうした自分を認める時間こそが、新生活の荒波を乗り越えるための最強のメンタルケアになります。

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「空白」を大切にして軽やかに過ごそう

何かをやめることは、決して逃げでも怠慢でもありません。それは、新しい喜びが入ってくるためのスペースを、自分の心の中につくる、とてもクリエイティブな行為です。

パンパンに詰まったクローゼットに新しい服が入らないのと同じで、心にもまず整理が必要です。意識的に「空白」を作り、そこに差し込む光こそが、あなたの幸福度をそっと底上げしてくれるものになるはずですよ。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

教えてくれた人

田中よしこ

田中よしこ

株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。

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