「夏休みがチャンス」「毎回言わなくても動ける」家事シェア研究家直伝“子どもの家事デビュー”のコツ3選

掃除・暮らし

stock.adobe.com

2026.06.24

こんにちは。家事シェア研究家の三木です。 もうすぐ夏休みがはじまります。 子どもが家にいる時間が長くなって、散らかる・食べる・出しっぱなしと、何かとママの家事量が増えがちな季節ですよね。 でも、見方を変えると、夏休みは子どもが家事に本格デビューできる最高のタイミングでもあります。 学校がある日は時間も気持ちも余裕がなくて、「今日はもういいや」と先送りしがちな家事教育。 たっぷり時間がある夏休みだからこそ、親子でゆっくり「一緒にやってみる」ことができます。 今回は、夏休みを使って「子どもが動ける家」に変えるヒントをお伝えします。

広告

夏休みに家事デビューしない理由は「時間がないから」ではない

家事をする母出典:stock.adobe.com

「子どもに家事を覚えてほしい」と思いつつ、なかなか進まない。 その理由のひとつは「忙しいから」ですが、夏休みに入るとその言い訳はなくなります。

では、なぜ夏休みになっても家事教育が進まないのか。

厳しいことを言うと、そこには親側の壁があります。

「自分でやった方が早い」 「うまくできなくてイライラしてしまう」 「教えるのがめんどくさい」

これらは、全部あたりまえの感覚。 でも、この壁を超えないかぎり、子どもはいつまでも「やってもらう側」のままです。

これを僕は 「自分でやった方が早い」の壁 と呼んでいます(そのまんまですね(笑)) 夏休みは、その壁を打ち崩すための一歩を踏み出す練習期間だと思ってください。

「手伝わせる」と「任せる」は全然違う

家事を任せる出典:stock.adobe.com

子どもに家事をやってもらうとき、「お手伝い」と「家事」は全然違います

お手伝いは、親の作業を一時的に助けること。 家事は、「それはあなたの仕事」になること。お手伝いは親がいないと成立しません。でも家事は、親が言わなくても動けるようになる入口です。

夏休みの目標は、「お手伝い」をもう一段進めて「家事」にすること

なので、ただ目の前の作業を適当にお願いするのではなく、 「ご飯を炊けるようになってもらおう」とか「トイレ掃除をマスターしてもらおう」 というように、目標を決めて任せていきます。

最初は一緒にやりながら教えて、少しずつ手を引いていく。 そのプロセス自体が、子どもの自立心と家事シェアの土台を同時に育てていきます。

広告

夏休みに任せやすい家事デビュー3選

洗い物を任せる出典:stock.adobe.com

年齢や性格によって合うものは違いますが、始めやすいものを3つご紹介します。

1.自分の食器を洗う

一番シンプルで、最も続けやすいデビューです。 「自分が使ったものは自分が洗う」という、責任の範囲がはっきりしているのがポイント。

子どもだけが自分のお皿を自分で洗うのは変だよな、と思ったら、夏休みの間は「各自が自分のお皿を洗う」のもオススメ。 食洗機があるご家庭は、自分が使ったお皿は自分で食洗機にセットするなど。

毎日・自分のものだけ、という限定性があるので、子どもも「これだけやればいい」と見通しが立てやすい。 最初は一緒に洗い方を確認して、1週間もすれば親が何も言わなくても動けるようになることも多いです。

2.ごみ袋の交換・ごみ出しの補佐

「係」という役割感が出やすいタスクです。 外に出る動作があるので、子どもにとっても「仕事した感」があります。最初は親と一緒にごみ置き場まで行くところからスタートして、慣れてきたら一人でできるように。 ごみの種類(燃えるごみ・プラスチックなど)を覚えることにもつながります。

3.夕食や昼食の一品を週1回担当する

少し難易度は上がりますが、夏休みの時間があるからこそ挑戦しやすい一品です。 サラダを作る、卵を割る、盛り付けをするなど、子どもの年齢に合わせてハードルを決めて任せましょう。

「今日の夕ご飯、〇〇が作ってくれたんだよ」と家族に紹介するだけで、子どもの表情がぱっと変わります。 自分の行動が家族の食卓に出た、という体験は、家事への自信と誇りを育てます。

続けさせるための声かけ、「助かった」のもう一歩先

感謝を伝える出典:stock.adobe.com

子どもが家事をやってくれたとき、「ありがとう」や「助かった〜」という言葉はとても大切です。でも、それをもう一歩進めると、さらに続けやすくなります。「助かった」は一回の感謝。 今度加えてほしいのは、「あなたがやってくれているから、うちが回っている」という役割の実感です。

たとえば、

「毎日食器洗ってくれてるから、本当に助かってるよ」(継続への承認) 「今日の夕飯、〇〇が作ってくれたね」と夕食の席で家族に伝える(存在の可視化)

こういう言葉は、子どもに「自分はこの家に貢献している」という感覚を与えます。 その感覚が、次も動こうというエンジンになります。

逆に避けたいのは、毎回言わないと動かない状態を放置すること。 「やって」「まだやってないの?」という声かけが続くと、子どもは自分で動く理由を持てなくなります。 また、お小遣いなどのご褒美の力に頼ったモチベーションの付け方も要注意。

そうならないために、曜日・場所・手順をあらかじめ決めておくのがおすすめです。 「水曜の夜はごみ袋交換の日」「食後は自分の食器を洗ってからテレビ」のように、生活のルーティンに組み込んでしまう。 仕組みになれば、親が毎回言わなくて済みます。

夏休みが終わったあとが本番

夏休みの1か月半でうまく「担当」が定着すれば、9月以降もそのまま続きやすくなります。

学校が始まって忙しくなっても、一度習慣になったことは消えにくい。 夏休みは、習慣の土台を作る期間として使えます。「やらせる」ではなく、「一緒に家をつくる」という感覚で、この夏を過ごしてみてください。

子どもが動ける家は、ママが少しラクになる家でもあります。

広告

著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

この記事をシェアする

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る