教えてくれたのは……天野千恵里(あまの・ちえり)先生

一級建築士・風水師。大手ハウスメーカーで設計・インテリア業務に従事後、「住まいで運気を高めたい」という声をきっかけに本場中国伝統風水を学ぶ。25年以上、延べ4000件以上の鑑定実績を持つ。住宅・店舗・オフィスの風水鑑定や設計提案を行い、「運気の流れまで整った空間づくり」に定評がある。YouTube「開運風水チャンネル」は4万人登録。
場所別に見る夏のNG習慣とは
前回の記事では、「お金の巡りにつながる整理収納のポイント」についてご紹介しました。
季節が変われば、家の環境が受ける影響が変わることもあります。中国伝統風水では、夏は陽の気が強く、活動的になりやすい一方、暑さや湿気によって家の中に熱や臭いがこもりやすい季節と考えられています。
風水は統計学に基づいた環境学です。風水に「夏はこうすべき」という決まりがあるわけではありませんが、環境学的な観点を取り入れると、夏にとくに注意したい点が見えてきます。次のようなNG習慣をしていないか、一度見直してみましょう。
家全体のNG習慣
- 暑いからと窓やカーテンを一日中閉め、空気をこもらせる
- 汗を含んだ衣類や濡れたタオルを放置する
- 暑さで片づけを後回しにし、床や通路に物を置く
- 冷房で身体を冷やしすぎ、休息や睡眠が不十分になる
夏は湿気・熱・ニオイがこもりやすく、気の流れが滞りやすい季節です。気の流れが滞ると、行動力や判断力が鈍り、その結果として運気にも影響すると考えられています。まずは、スムーズに良い気が巡るように「空気・湿気・ニオイ」をためない環境づくりが大切です。
玄関で避けたいNG習慣
- 濡れた傘やレインコートを玄関に放置する
- 汗や湿気を含んだ靴を、すぐ下駄箱にしまう
- アウトドア用品や段ボールで通路をふさぐ
- 臭いや湿気がこもったまま換気をしない
風水では、玄関は良い気が入ってくる大切な場所。良い気は、風通しがよく、すっきり整った空間に入りやすいと考えられています。濡れた傘や靴は乾かしてから収納し、玄関の通路には物を置かないことが大切です。こまめな換気や掃除を心がけ、良い気が入りやすい環境を整えましょう。
キッチンで避けたいNG習慣
- 冷蔵庫に食品を詰め込み、奥が見えなくなっている
- 消費期限や賞味期限の切れた食品を放置する
- 食品ストックを床や通路に直接置く
- 生ごみや空き容器を長時間ためる
- 水漏れ、排水口の臭い、油汚れを放置する
冷蔵庫は「今週使うもの」が分かるように整理し、同じ食品を一か所にまとめます。食品ストックも種類ごとに分け、先に買ったものから使いましょう。食品ロスや無駄な出費を防ぐことにもつながります。また、生ごみはため込まず、排水口もこまめに掃除し、「水」と「火」を扱うキッチンを清潔で安全な状態に保つことが大切です。
夏は睡眠環境を整えることも大切
夏は暑さによって睡眠の質が低下しやすい季節です。風水でも、寝室は心身をしっかり休ませるための大切な空間と考えられています。快適に眠るためには、次のような点を意識しましょう。
- 日中はカーテンやすだれで直射日光を遮る
- 就寝前に室温と湿度を確認する
- エアコンや扇風機の風が身体へ直接当たり続けないようにする
- ベッド周辺や通路に物を置かない
- 汗を含んだ寝具をこまめに乾かし、清潔に保つ
- 強い光や仕事道具を減らし、休息に集中できる空間にする
室内や夜間でも熱中症は起こります。風水の視点を取り入れる場合も、健康と安全を第一に、暑さを我慢せず、適切に冷房を使用してください。
夏用寝具は「落ち着く色」を選ぶのがおすすめ
夏用寝具や冷感グッズは、白や生成り、淡いブルー、ブルーグレー、淡いグリーンなど、見た目にも涼しげで落ち着いた印象の色が使いやすく、おすすめです。木や麻など自然素材の色合いも、寝室を穏やかな雰囲気にまとめてくれます。一方で、赤や鮮やかなオレンジなどの強い色は、気分を高揚させやすいため、寝具全体に取り入れるよりも、クッションなどの小物でアクセントとして使う程度がよいでしょう。
ただし、中国伝統風水では「この色を使えば誰でも運気が上がる」という共通の開運カラーはありません。本来は部屋の方位や建築時期、住む人とのバランスなどを総合的に見て色を選ぶため、まずは心身が落ち着き、快適に過ごせる色を選ぶことが大切です。
夏は、風通しのよい快適な住まいを保つことが、気持ちよく過ごすための第一歩です。無理なく続けられる整理や掃除、睡眠環境の見直しを取り入れながら、心地よい暮らしにつながる住まいづくりを始めてみてくださいね。次回は「人間関係運アップにつながる、具体的な行動や習慣」についてご紹介します。





