効率化では解決しない家事のプレッシャー
家事の悩みって、じつは言語化しづらいものも多い。 「忙しい」「家事をもっと効率化したい」とは思っても、本当の問題は案外そこじゃなかったりします。
たとえば、こんな感覚、ありませんか。
出かける予定があると、その前後に家事を終わらせておかないと気が済まない。
熱があっても、夕飯の支度と子どもの世話は、結局自分がやってる。 家族は、それに気づいてくれない気がする。
でも「まあ、こんなものでしょ」と飲み込んでいる。
ひとつひとつは、たまにある「大変な瞬間」かもしれません。 でも、いざというときへの不安って、案外重たくのしかかってきたりします。
ぼくは、これを「家事のプレッシャー」と呼んでいます。 分担の話でも、時短の話でもなく、「私がいないと回らない」という前提から来る不安感のことです。
正体は、家事の量じゃない
家事がラクになってもモヤモヤが残るのは、まだやるべき作業が残っているからではありません。
時短も、効率も、たしかにラクにしてくれます。 でもそれらは、「平常運転の私」がいることを前提に、うまく回す技術です。
私が元気な日は家事がまわる。
私が元気じゃなくなると、暮らしが崩れだす。元気になったときにそれを元に戻す手間も辛い。
元気で、予定どおり走れる自分を前提に、暮らしを回そうとすることは案外リスクがあります。
- いつも元気なわけじゃない
- 家を空けたい日もある
- 仕事に集中したい週もある
- たまには、家族から離れて休みたい日だってある
なのに、「平常運転の私」がいること前提で毎日が組まれていると、少しでも崩れた瞬間に、全部がまるで自分の責任のように感じてしまったりします。
「私がやらなきゃ」は、性格の問題ではありません。 倒れてもキャッチしてくれる人がいない構造から、生まれているんです。一人で回せるようになることは、たしかにラクかもしれません。 でもそれは、「絶好調の自分」がいるあいだだけの綱渡りでもあります。
パラレル家事でチーム力をアップさせる
「ママは出かけるときの準備が遅くて、いつもパパにイライラされてる」ってご家庭の話はよく聞きます。 「女性はメイクや『あれも、これも持って……』とか、時間がかかるんだから、もっとテキパキすればいいのに」と言ってる夫の話も聞いたことがあります。 いかにも、男性は効率的で合理的に動いているかのような言葉ですが、果たしてそうでしょうか?
家族の朝ごはんを作り、帰宅後の食事の仕度をし、洗い物をして、子どもの身支度を手伝ってあげて、それでようやく自分の身支度ができて、さらには出先で何かあっても困らないように持ち物のことまで考えて準備もする。
出てきた朝ごはんを食べて、自分の身支度だけして「さあ、出発」という役の人とは、そりゃかかる時間も違うわけです。
そういうときこそ、ぜひパラレル家事を家族で取り入れて欲しい。
パラレル家事とは、「〇〇してない方が、〇〇する」というルールで家事をシェアする方法です。
ママが朝食の仕度をしている間に、パパが子どもの身支度を終わらせる。
パパが洗い物をしている間に、ママがメイクをするなど。
どちらがかが、出発までに家庭内で終わらせるべきことを、チームになって一緒に終わらせていく。
ただ何となく「パパにもできそうなこと」を頼むのではなく、 パラレル家事の視点を持って、家族に家事を引き継いでいくと家事は驚くほど早く終えることができます。
こうやって、家事の全体像を把握してマネジメントしていくと、家族みんなが「何をしなくちゃいけないか」を把握しやすくなります。
まずは、「自分の頭の中にだけやるべき家事がある状態」を「みんなが同じゴールに向かって進める状態」にしていくことが、チーム化の第一歩です。
家事のプレッシャーでモヤモヤしているなら、ぜひパラレル家事を取り入れてみて下さい。



