このままではよくないのでは?と常に不安……
小学生の娘と息子を育てている。それぞれ、ピアノとスイミング、サッカー、塾に通っており、友達とも遊び、家でも楽しそうに過ごしている。しかしママ友からプログラミング教室の見学に誘われたり、SNSでサマースクールの広告を見かけたり、インターナショナルスクールに通う子の話を聞くたびに「うちの子もこのままではよくないのでは?」と不安になってしまう。
子どもに対して「何か足りない気がする」と常に不安がある親御さんは多いようです。
「何をやらせたらいいんでしょう?」
この問いの裏側には、子どもの成長を願う気持ちと同時に、「親として何かしてあげなければ」という焦りが隠れていることがあります。
親が不安になったとき、どのように考え、向き合えばよいのかを考えていきます。
「足りないもの探し」が止まらない時代。
- 「○歳までに経験しておきたいこと」
- 「非認知能力を伸ばす習い事」
- 「将来困らないための○○」
今の親御さんは、以前よりも多くの情報が目に入りやすい時代を生きています。
不安になると、「もっと本を読ませるべき?」「コミュニケーション力が弱いのかも」と、子どもに足りないものばかり探してしまう方も多いようです。
しかしここで重要なのは、まず子どもの様子を「見る」こと。そして、そこから何かに「気づく」という視点です。
たとえば子どもが悩んでいるとき。「誰といるときに楽しそうなのか」「家ではどんな話をするのか」といった普段の様子を観察することで、「友達関係で困っているのかもしれない」と気づくことがあります。
ところが親が焦っていると、この、子どもの様子を「見る」ことを飛ばしてしまいがちです。
「この子には何が必要?」→ 「英語? スポーツ? 塾?」と、すぐに答えを探し始めてしまうのです。
だからこそ、子どもに何か足したくなったときほど、「見る、気づく、判断する」段階を意識するのが大切です。
「何をさせる?」の前に。子どもの強みを見つける3つの方法
「できること」ではなく「自然にやっていること」を観察する
たとえばゲームが好きな子を見て、「ゲームばかりしている」と感じる親御さんもいるでしょう。
しかし少し見方を変えると、
- ゲームの攻略法を自分で考えている
- オンラインで友達とのコミュニケーションが上手に取れる
- 負けると原因を分析している
など、別の姿が見えてくることがあります。
「この子はどういうときに自然と動けるんだろう?」という視点が、習い事を選ぶときにも意外と役立ちます。
「足りないものリスト」ではなく「すでにあるものリスト」を作る
おすすめしたいのが、親が一度、「この子にすでにあるもの」を5個書き出してみることです。
- 初対面の子にも話しかけられる
- 一人で黙々と工作するのが好き
- 大人の会話をよく聞いて覚えている
- 興味を持つと、とことん調べる
- 嫌なことがあっても翌日には切り替えている
これは、足りないものに目を向けるのではなく、子どものよいところや個性に気づくための作業です。
子どもの持っているものもしっかり理解した上で、「この子のよさをさらに伸ばすには、何ができるだろう?」と考えます。
「ないものを埋める」から、「今あるものをどう伸ばすか」へ視点を変えることがポイントです。
「親が決める」前に、子どもの判断材料を増やす
「何かスポーツをやった方がいいかな」と親が思い立ち、体験教室を探して子どもを連れていっても、子どもがあまり興味を示さないこともあります。
その前に、まずは子どもとの会話が大切です。
- 「どんな遊びならずっとやっていられる?」
- 「一人でやるのと、みんなでやるのどっちが好き?」
- 「競争するのは好き? 苦手?」
答えが「分からない」でも構いません。
大切なのは、親が正解を選んであげることではなく、子ども自身が「自分はどう感じるか」を知る材料を増やすこと。
「自分は何が好きで、何なら頑張れて、何が苦手なのか」を親子で共有できていると、子どもに合った選択肢を見つけやすくなるでしょう。
「うちの子には何が足りないんだろう」
そう思ったときは一度立ち止まって、「私が今見えてないものはなんだろう?」と考えてみてください。
子どもの現状を「見る」。成長に「気づく」。一緒に「判断する」。
子どもの意外な一面や成長に気づかされながら、子どもにとって本当に必要なものを見つけていけるといいですよね。



