新年になると、今年をどんな1年にしようかなと目標を立てます。
この目標を、立てるだけ立てて2月には忘れてしまうのか、意識しながら1年を過ごせるのかでは、日々の過ごし方も年末の満足感も違ってくると思うのです。
そう思って新年の目標を考えるのですが、なかなか「これ!」という目標が思い浮かばない。
40代にもなると、若い頃のように「何者かになる」とか「大きな成し遂げたいこと」なども掲げにくかったりもします。
かといって、ただの「タスクリスト」みたいになってしまっても物足りない。
または「自分のために勉強する時間を作る!」というような漠然とした目標も意気込みだけで終わってしまいそう。
未知への挑戦の可能性は、年齢に限らず大いにある。
だけど、ここまでの人生の中である程度の道筋や自分のペース、現実だってわかっている。
では、どんな目標を立てようか。
40代だからこそ、迷い、ありふれたものになってしまいがちな新年の目標。それをより自分を変えていく目標へと変えるために、ぼくが実践して効果的だった方法を、今日はお話したいと思います。
40代からは「何者になるか」よりも「どんな人間であるか」
これから人生を新たにするべく、就職や転職をしたり起業をしたりする人もいるでしょう。
でも、そんなに大きな変化は誰しもあるわけではありません。
40代からは「何者になるか」よりも「どんな人間であるか」を生きる道標とするのがいいなと思うのです。
自分の仕事がライターだろうと、ショップ店員だろうと、教師だろうと、会社員だろうと。
どれだけたくさん稼ごうと。
本当に大切で変わらないのは「自分はどんな人間なのか」ということ。
30代まではずっと、自分の目指す何かを叶えるためにがんばってきた。けど、これからはそれだけでなく自分という人間がどのような人であるか、その人間性を育んでいくことが大切なのだと思います。
目標よりも「行動指針(クレド)」が「どんな人間か」をつくる
目標という達成したいゴールに向けて突き進むのも素敵なことですが。
その道程を、どのように歩いていくかこそが「どんな人間か」を育んでいくのだと思うのです。
そこで役に立つのが「行動指針」。クレドと言われるものになります。
自分が常にどんなことを大切に思い行動するか、その判断軸となるのがクレドです。
目標は達成できたか、できないかで測りますが、クレドは日々の行動そのもの。
何かしらの意思決定をするとき、一日を過ごすとき、自分の弱さに負けてしまいそうなとき。このクレドがその方向性を定め、一歩を踏み出す力になります。
- ”学ぶ”を楽しむ
- とりあえず、やってみる
- 自利利他
今年のぼくのクレドはこの3つにしました。
クレドはいつでも振り返れる
年始の目標は、長い1年という中でその都度変わっていきます。
興味がなくなったり、できない理由ができてしまったり。そして達成できないことが続くと、「もういいや」という気持ちになりがちです。
でもクレドは、行動指針なので目標がどれだけ変わっても関係ありません。
ぼくだったら、
「学ぶことを楽しめてるかな?」「面倒だなって思ったけど、『とりあえず、やってみる』だったよな」「自分のため、そして他人のためになれているかな?」と振り返ればいい。
それによって、いつもは先延ばしにしてしまうような美術館に足を運ぶことができるかもしれない。席を人にゆずる勇気を持てるかもしれない。
その積み重ねの先にあるのが「どんな人間か」です。
それは、どんな職業についたか、何を成し遂げたかよりも、ずっと自分のあり方を定めてくれると思うのです。
このクレド。
ぼくは、仕事のタスク管理をしているアプリに入力していて、それぞれのタスクにタグ付けしています。
たとえば「ボランティアの名簿作成」というタスクがあったとしたら「自利利他」をタグ付けしたり。
行動指針が自分に浸透するまで、とにかく目につくようにすること。そして自分のタスクに紐付けすることで常に意識できるようになりました。
自分の行動指針を持つことで、40代からの生き方に軸を持つことができる。
ぼくはそんな気がしています。
みなさまの1年が、素晴らしい1年になりますように。
では、また。