ワンちゃんと人をつなぐ場所
「ワンちゃんのセカンドライフ」と聞いてどんなことを思い浮かべますか?AHBASEでは、ブリーダー犬として活動していた子やハンディキャップを持つ子が暮らしています。この子たちの「これからの人生(犬生?)」をあたたかで豊かなものにするために、ドッグカフェやドッグラン、ドッグホテルなどの施設が揃い、健康相談、幼稚園などのイベントが開催され、そしてドッグトレーナーや獣医、トリマーに加え、犬好きの頼れるスタッフがそれらの活動を支えています。
人気のドッグカフェR Cafe192
AHBASEは、東京両国駅から徒歩すぐの場所にあり「犬を飼っている人も飼っていない人も楽しく過ごせる。」アイデアがいっぱい。広々としたカフェには人とワンちゃん用のお水コーナーがあり、ワンちゃんメニューも充実しています。
一番の人気はこちらのジューシーチキンナゲット。他にもスープ類や高たんぱく低カロリーな鹿肉を使った限定メニューなど、健康に気遣ったメニューを提供しています。
そんな、人も犬も楽しく過ごせるカフェの一角に、「家族募集中」と書かれた写真入りの、こんなボードがありました。
ここで暮らすワンちゃんたちの紹介は、Instagram(https://www.instagram.com/ahbase_ryogoku/)でも公開されていて、訪れる方はお気に入りのワンちゃん目当てに来られる方も多いのだとか。実はここで暮らすワンちゃんと「家族としてワンちゃんを迎えたい」家族とのマッチングを行っているのです。
ワンちゃんとふれあえる!
あいにくの雨模様の日でしたが、それでも犬好きさんの女性グループが訪問中。ふれあいコーナーで、のんびりと午後の時間を楽しんでいました。さまざまな犬種の子がいますが、やはり一緒に遊ぶことで性格がよくわかるため、犬種よりも性格重視で家族にお迎えする方が多いようです。
ワンちゃんイベントも盛りだくさん!
他にも犬と人をつなぐイベントがたくさん催されていますが、いずれもAHBASEの卒業生のワンちゃんでなくても参加できるとのこと。愛犬家なら一度覗いてみる価値はありそうです。
特に人気なのが、パグの日、チワワの日など犬種ごとのイベント。同じ犬種の家族同士で話題が弾み、家族ぐるみの交流がスタートして、ワンちゃんともども仲良しに。食べ物やお散歩、健康のことなどのちょっとした情報交換にもなりますね。
ナッツちゃんの場合
実際に、AHBASEでワンちゃんと出会い、家族としてお迎えしたTさんにお話を聞いてみることにしました。
AHBASEとの出会い
──AHBASEを知ったきっかけは?
Tさん:数年前に東京の犬カフェを検索したときにAHBASEを見つけたのが最初です。施設がキレイでスタッフさんが親切で「とっても犬が好きなんだなぁ」と愛情が伝わってきました。その時にはまだ、ふれあいコーナーにいる子たちが、ブリーダー卒業犬やハンディキャップがある、ということを知りませんでした。
ビビりな?!ナッツちゃんにビビッ!?
──ナッツちゃんと出会いは?
Tさん:ワンちゃんと暮らしたいな…と漠然と思いつつも、私の仕事はもともと週5出勤だったので「寂しい思いをさせるのでは…」と諦めていました。ところが、コロナ禍でリモートワークが増えたため「これなら寂しい思いをさせずにすむ!」と思い、ペット可の物件に引越したんです。引越し先に近かったこともあり、まずは…とAHBASEに行ってみたところナッツと目が合い(笑)ビビッと来ました。ところが、ナッツはビビりでシャイな子で初めは全く寄って来てくれず、やっと来てくれても腰が引けてていつでも逃げられる準備をしている体制で(笑)他の子はわちゃわちゃ犬同士で遊んでいるのですが、ナッツだけひとりで端っこを歩いていたり、はたまた追いかけられていたり……。
ハンディキャップのある6歳の女の子
──ここにはたくさんのワンちゃんがいるので、他の子と比べて見ていると性格がわかりやすいんですね。
Tさん:気になってスタッフさんに聞くと、子犬ではなくブリーダー犬を卒業した子で、既に6歳になっているため飼い主さんが見つかりにくいことや、尿に結晶が少し交じったりドライアイでなどのハンディキャップがあることもわかりました。そんなお話を聞いて「この子を迎え入れたい!」という気持ちになりました。
「この子に幸せになってほしい!」
──子犬ではなく、体調にもハンディキャップがあるというお話を聞いた上で、気持ちが決まったんですか?
Tさん:そうなんです。なんというか…「この子に幸せになってほしい!」という気持ちになって。あと、実家のカニンヘンダックスと同じ犬種で見た目が似ていたことも、心を掴まれた理由かもしれません。ふれあいの制限時間が終わるときに「ナッツちゃんをお迎えしたいです」とスタッフさんに伝えました。
最初は心配なこともありました…。
ーー一緒に暮らし始めた当時「思ったより大変だな」と思ったことは?
Tさん:第1印象通りに人見知りでシャイな性格で、しっぽをふって近寄っては来ず「環境の変化がストレスなんじゃ……」と不安に思うこともありました。それと尿に結晶が混じることがある体質のため、体調を整えるために専用のドッグフードが必要でした。結晶が石になると治療が必要なため、その予防のためだったのですが、食べなくなってお腹を下してしまい病院に行くなど、初めはドキドキする毎日でした。今ではナッツが食べやすいフードが見つかり元気に完食しています。あと、最初と違ってどこまでも付いてきてくれるようになったのがうれしいですね。少し大変だったのはトイレのしつけが完璧ではなかったことで、最初は家中にトイレシートを敷いてましたが(笑)しばらくしたら覚えてくれて、今では完璧です。
ナッツの幸せが私の幸せ!
──では「一緒に暮らせてよかった」と思うことは?
Tさん:あとはもう幸せなことだらけです!やっぱり今も少しシャイだけど(笑)朝は起こしに来てくれますし、帰宅時にしっぽを振って、飛び跳ねてきてくれますよ(笑)。でも私が一番「よかった!」と思うことは、いびきをかいて気持ちよさそうに眠っていたり、お散歩が楽しそうだったり……とにかく、ナッツ自身が幸せそうにしてくれていることです。
AHBASE -ワンちゃんと幸せな時間ー
愛犬と一緒でも、犬を飼っていない方も、もっとワンちゃんと仲良くなる 「キッカケに出会える」のがAHBASE。よりよいドッグライフを送るために、さまざまな境遇のわんちゃんが犬好きさんを待っています。命に寄り添い、人と犬との共生について改めて考えるきっかけにもなる場所です。
<年末年始の営業時間> 12/31(土) 17時閉店 1/1(日)、2(月) 休業
◆AHBASE OPEN:平日:11:00-18:00 土日祝:10:00-18:00
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