「何だかんだで妻がどうにかしてくれる…」
モチベーションに関係なく家事をする人と、そうでない人の違い。
これはもうシンプルです。
「(自分以外の誰かが)どうにかしてくれる」と思ってるかどうか。
「なんだかんだで誰かがどうにかしてくれる」
この気持ちがある人は、自分の中の「やる気」と戦わなくてはならなくなってしまいます。
べつに家事に限ったことではありませんが「やる気」との戦いで自分を律することができる人はマレです。
ましてや、家事は毎日のこと。毎日「やる気」がでないのに気力で自分を奮い立たせてがんばり続けるなんて、かなり難しい。
もしも、ママが1ヶ月旅行や入院など何かの理由で家にいないとしたら。
モチベーションなんて関係なく最低限の家事をパパがやらざるを得ません。
子どもにご飯を食べさせなくてはならないし、部屋だって片付けなくちゃならない。
洗濯もしないと着ていく服がなくなってしまいます。
だけど「自分ができなくても何だかんだで、妻がやってくれる」という甘えが、頭のどこかにあったとしたら。
ついつい「面倒くさい」に負けてしまう率も多くなってしまうでしょう。
一方、家事が面倒くさかろうがなんだろうがやっている人はどうでしょうか。
「自分がやらなくちゃ、どうにもならない」
多かれ少なかれ強い責任感を持っています。
自分の代わりに家事をやってくれる人は他にはいないのです。
「もしも自分ができなかったらどうなっちゃうんだろう」そんな不安を抱えているママさんもたくさん見てきました。
だから風邪を引いても「家族のご飯作らなきゃ」と辛い身体を起こすし、会社でどう思われてしまっても「時短で帰ります!」と切り上げざるを得ないのです。
任せたら、尻拭いはしない!
家事シェアには色んな方法がありますが、その中のひとつに「任せたら、尻拭いはしない!」があります。
意味はそのまま。たとえば「部屋の掃除」を任せたのなら、色々言わずにちゃんと任せること。
これには2ついい点があるのです。
1つ目は、任せた家事をちゃんと手放せること。
2つ目は、任された側が自分のやり方で家事をできること。
家事を任せるのが苦手な人は、お願いした家事を手放せているようで手放せていないことが多い。
たとえば、お風呂掃除を任せたんだけど、後で汚れてる場所を自分でやり直したり。そういう「手直し」色々とありませんか?
これだと結局「自分でやった方が早い」となりがちです。
だから、家事を任せるときは「先に外したくないポイントを伝えておく」のがいい。
後から言うのではなく、最初に言っておくのです。
「お風呂掃除のとき、排水溝の掃除も忘れないでね」など。
細かく言い過ぎると言われた方もわずらわしいですが、いくつかのポイントを伝えられることは決して嫌ではありません。
それに、終わった後に言われるよりもずっと受け入れやすいものです。
2つ目は、任される側の気持ちです。
じつは、普段家事をしていない人は「相手の思う家事」を実行しようと考えてしまいます。
つまり「妻に納得してもらうこと」を探してしまう。
これが本当に精神的な負荷が大きいんです。
「自分はこれでいいと思ってるけど、ダメ出しされるかな?(ダメ出しされた)」
となると、どうやればいいかが全くわからなくなってしまうのです。
本来日常的な家事なんて、高度なスキルは必要ありません。
多少雑だって、料理が焦げたって、散らかっていたって、どうなるものでもない。
ですが、この「多少」の誤差が夫婦間では大きな問題となって、いざこざを起こしてしまいます。
やった家事に対してダメ出しをされるのは、夫だろうと妻だろうといい気持ちはしないものです。
任せるなら、ちゃんと任せる。尻拭いはしない。
そして、どうしても大事なポイントがある場合は、後から言うよりできるだけ先に伝えておく。
そうすることで、家事を任せやすくなるはずです。