ダイエットをしても痩せないのはなぜ?
これまで「ダイエットをしたけど痩せなかった」「やり方がよく分からず、挫折してしまった」という方も少なくないはず。トレーニング1日目は、これまであなたがダイエットに失敗してきた原因と最初にやるべきことをテーマにお伝えします!
痩せなかった理由、いくつ当てはまる?
やってるのに痩せない状況を生み出してしまう代表的な原因は、以下の4つです。
- 自分に合った筋トレを選べていない
- 身体の歪みを放置したままトレーニングしている
- 効率的な「呼吸」ができていない
- 明らかに過食である
今回はトレーニング方法に特化していくため、食事面の4を省いた1~3のケースについて解説します。1は自分が持つ筋力や体力以上のパフォーマンスを必要とする、難しすぎるトレーニングをしてしいる人です。たとえば、いきなり重すぎるダンベルを使ったり、ハードなエクササイズをしたり……といったケースが当てはまります。
そして今回、現役トレーナーとして特にお伝えしたいポイントが先ほどの2と3の項目について。身体の歪みとは、骨盤の歪みをはじめとした「身体のクセ」のこと。骨盤の傾きや偏った筋肉の使われ方を放置するのは、ダイエット失敗の大きな原因の一つです。
ほかにも、インナーマッスル(体幹)にスイッチが入らず「どこの筋肉を使っているのか分からない」というままトレーニングをしても、思うような結果は得られません。
また、呼吸が浅い状態で(または止まったまま)筋トレをしているケースもよくあります。
呼吸をするために使われる主な筋肉は、横隔膜や腹斜筋といったインナーマッスルです。呼吸法をダイエットに取り入れ、呼吸に使うインナーマッスルを強化することで痩せるスピードが飛躍的にアップする方も少なくありません。
実際に筆者が担当した生徒さんの中には、呼吸法の改善だけで1週間のうちに1~2kg痩せたという方もいるほどです。
ダイエットを先延ばしにしないコツ
ダイエットを始めるにあたってスタート時に一番大切なのは、ズバリ体重計に乗ること!
これはシンプルですが、ダイエット成功には重要な一歩です。意外と現状把握をできている人は少なく、体重計に乗っていないことで「まだダイエット始めなくても大丈夫だろう」と先延ばしにしがちにしている人は多くいます。これは、典型的な失敗パターン。
パーソナルトレーニング初回時に「最後に体重計に乗ったのはいつですか?」という質問をすると「しばらく測っていない」と答える方が大多数。確実に痩せたいのであれば、まずは今の自分の状態(体重計の数字)を目で見て確認しましょう。
そのときポイントとなるのは、体重ではなく「体脂肪率」です。体脂肪率は=自分の体をどれだけの脂肪が占めているかパーセンテージで表したもの。脂肪が多く筋肉が少ない身体は弛んだ印象になりやすく、見た目の「太ってる感」も出やすくなります。
効率よく痩せるためのサイクル
ダイエットを思い立ったとき、ランニングやウォーキングから始めようと考える人も多いはず。歩く・走るという動作は有酸素運動に分類され、脂肪燃焼効果があります。そのため効率よく痩せるには必要な運動です。
大切なのは、以下の3つを取り入れてバランスよく行うこと。
- 酸素運動有
- 筋トレ(無酸素運動)
- 柔軟運動
ここでいう柔軟運動は、身体の歪みやクセをとるためのストレッチと思ってもらえると良いでしょう。
ではここで、簡単なチェックをしてみましょう。
あなたのこれまでのダイエット経験は、以下のどちらの状況に近いですか?
ケース1
有酸素運動:無酸素運動:柔軟運動を、9:1:0の割合で行ったダイエット。
ひたすら歩いたり走ったり。たまに筋トレをし、柔軟は怪我防止の目的で走る前にちょっとやるくらいのイメージ。
ケース2
有酸素運動:無酸素運動:柔軟運動を、2:4:4で行ったダイエット。
筋トレとストレッチを習慣化し、たまに有酸素運動を行うイメージ。
上記のうち、もともと運動習慣がなく筋力もない人であれば【ケース2】の方が効率の良いダイエットを実現できます。
まとめ
これまでダイエットに失敗してきた原因を知り、体重計に乗るところまで実行できたでしょうか?次回【お腹痩せ2日目】は……運動嫌いな人が鍛えるべき「呼吸筋」についてです!