免疫力が低下する50代以降は特に注意が必要な「帯状疱疹」。最近はCMでも頻繁にこの言葉を聞くようになりました。
今回は、実際に「帯状疱疹」になってしまった方の体験談をご紹介します。
前編:<入院前>いつもとは明らかに違う“頭痛”がはじまり
――帯状疱疹になる前、具体的にどのような症状がありましたか?
たまに頭痛はある方でしたが、帯状疱疹特有の発疹がでる1週間前くらいから頭を針でチクチク刺されたような頭痛がありました。
いつもの頭痛とは違うと感じ、かかりつけの病院に電話をかけて予約を取ろうとしましたが、その頃は年末ということや、まだコロナ禍だったこともあり、すぐ予約ができず、最短で2~3週間後に診察できるとのことで、その時は、我慢するしかありませんでした。
――何をきっかけに病院を受診しましたか?
針で刺されるような頭痛から1週間程経った頃、片側のこめかみ部分に赤くプツプツとした発疹が出てきたのです。
仕事に行く前に気づいたのですが、そのまま仕事をこなし、帰宅して鏡を見ると、朝は1センチほどだった発疹が少し広がったように感じました。
このあたりから、痛みも我慢できず、様子もおかしいと思い、緊急で大きな病院で見ていただくことになりました。
診断の結果、「帯状疱疹」とのこと。
その日は、日帰りで点滴をしてもらい、翌日皮膚科を受診し薬ももらいました。
ところが……その2日後。
同居する家族が、朝方、私のうなる声と異変に気付き、部屋に来てくれたところ、
「高熱で、頭から目のあたり顔半分が、まるで蜂に刺されたかのようにひどく腫れあがっている」と言うのです。
ただごとではないと、数日前に緊急で来院した病院にすぐ連れて行ってくれました。
帯状疱疹が悪化してしまっているだけでなく、「髄膜炎」も発症しているとのことで、そのまま入院することになりました。
――どんな気持ちになりましたか?
頭や顔に発疹が出る1週間前から、明らかにいつもとは違う痛みや違和感を感じていました。
わたしはすぐ病院を受診することができなかったのですが、帯状疱疹は早めの治療が肝と言われています。
今回のことに限らず、いつもとは違う痛みや違和感があった際は、些細なことでも早めに医師に相談することが大切だと思いました。
***
次回は、入院生活と、退院した「今」の生活についてもご紹介します。
※記事内の情報は、慶子さん自身の体験や個人の感想によるものです。