洗濯機に入れる順番って重要…?「洗濯物」の汚れをキレイに落とす【正しい水量と洗濯物の量】

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 洗濯機に入れる順番って重要…?「洗濯物」の汚れをキレイに落とす【正しい水量と洗濯物の量】

2023.11.09

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。今回は、汚れ落ちや黒ずみ、ニオイが気になる方に知ってほしい「洗濯のコツ」を紹介します。同じ洗濯機で同じ洗剤を使っていても、汚れ落ちがぐんと良くなるので、是非試してみてくださいね!

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洗濯機に入れる順番は関係なし

適量の洗濯物を適正な水量で洗った場合、衣類が洗濯槽の中でよく回り、上下が次々と入れ替わります。そのため、洗濯機に入れる順番は重要ではありません。

汚れを落とすポイントは「洗濯物の量」「水量」
このバランスが悪いと、洗濯槽の中で衣類がただ浸かっているだけの状態になり、汚れが残ります。

衣類量の適量は、縦型で8割(槽のステンレスが見えるくらい)

洗濯槽のステンレスが見えるくらいが適量

ドラム式で7割(上部にこぶし2つ分ほどの余裕)

上部にこぶし2つ分ほどの余裕

衣類量により、どのくらい洗濯槽の中で衣類が回るのか、実験しました。

 

詰め込みすぎは、すべてが無駄に!

衣類を詰め込みすぎると、

  • 汚れが残る
  • 衣類同士が絡まり、痛む
  • 洗い上がりがシワだらけになる
  • 蓄積汚れがの原因となる

といったデメリットが。

洗濯回数を減らすため、詰め込みたくなる気持ちは分かりますが、洗濯の目的は「衣類を清潔にすること」。詰め込みすぎて洗えていない状態では、洗濯にかけた時間・水道代・電気代・洗剤がすべて無駄になってしまいます。

どうしても衣類の量が多くなってしまう時は、水量を「高水位」に変え、たっぷりの水で洗うのがおすすめです。

裏返すかは汚れ次第

衣類には外側から付く汚れ身体から出る汚れの2種類の汚れが付着します。
どちらの汚れを落としたいかにより、そのまま洗うか、裏返して洗うか、判断します。

シミ・食べこぼしが気になるなら、そのまま洗う

洗剤を塗布してから洗濯機にかけます

表面にシミがついた時は、シミに液体洗剤を塗布してから洗濯機にかけます。シミを落とそうとゴシゴシ洗いすると、毛羽立ちや、風合いを損ねる原因に。繊維に洗剤が染み込むよう、歯ブラシなどで優しくトントン叩き込みます。

ニオイ・黄ばみが気になるなら、裏返す

ニオイが気になるときは裏返す

身体から出る汚れを落としたいときには、アルカリ性洗剤がおすすめです。洗濯前に襟袖脇などに、液体洗剤を塗布してから洗濯機にかけると、蓄積汚れやニオイ戻りを防ぐことができます。

皮脂・汗汚れは、洗濯機にかけるだけでは落とし切ることが難しいため、黄ばみ・ニオイを徹底的に落とすなら、アルカリ性洗剤×お湯でつけ置き洗いし、繊維の奥に染み込んだ汚れを溶かし出しましょう。

汚れ落ちを左右する、すすぎの回数

すすぎは2回以上でよくすすぐ

衣類の汚れは、洗剤がキャッチし、洗濯機の水の中に溶かし出します。
すすぎ不足で洗剤が衣類に残ると、"洗剤がキャッチした汚れ"が衣類に戻ってしまいます

すすぎの回数を増やすと、ニオイ・黒ずみ・汚れ落ちは大きく変わります。1回すすぎで節水しても、汚れが残っていては、洗濯にかけた時間・コストがすべて水の泡に。すすぎ1回の洗剤でも、すすぎは2回以上行うのがおすすめです。

特に、お肌が弱いご家族がいる場合は、洗剤成分よくすすぐことで、お肌への刺激を減らすことができます。

洗剤・柔軟剤は多すぎも少なすぎもNG!

洗剤・柔軟剤は適量を出典:www.photo-ac.com

ニオイや汚れが気になるからと、洗剤・柔軟剤を多く入れるのはやめましょう。洗剤のすすぎ残しは、汚れが衣類に戻る原因となります。柔軟剤を入れすぎると、黒ずみ・雑菌繁殖・悪臭の原因となるだけでなく、洗濯槽の黒カビの原因にもなります。
汚れが酷く、洗剤を増やしたい時は、すすぎ回数も3回に増やし、しっかりすすぎましょう。

もちろん洗剤が少なすぎても、汚れを落とすことができないため、規定量をしっかり測ることが大切です。

洗濯を少し見直すだけで、汚れ落ちは格段に変わります。明日からの洗濯を見直すきっかけになると嬉しいです。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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