「年金」将来いくら受けとれる?“年金見込額”の確認方法を解説!

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2023.12.12

老後の年金がどのくらい貰えるか、調べたことはありますか? 将来もらえる年金がわかると、貯金の目標額も立てやすいですよね。日本の公的年金は制度が複雑な上、40代の人が15~25年先の実際の年金額を正確に知ることは難しいですが、老後が近づいてから慌てないために、今のうちに年金制度の基本と年金見込額の確認のしかたを知っておきましょう。

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2つの年金制度「国民年金」と「厚生年金」

年金は、どの年金制度に加入しているかによって大きく変わります。

「日本の公的年金制度は2階建て」などと表現されますが、国民年金(1階)と厚生年金(2階)の2つの制度があります。

国民年金は20歳以上60歳未満のすべての人が加入し、厚生年金は会社員・公務員が加入しますが、厚生年金に加入している期間は同時に国民年金にも加入している仕組みになっています。

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国民年金の老齢年金(老齢基礎年金といいます)を受け取るには、保険料を納めた期間と保険料が免除されていた期間の合計が10年以上必要です。

厚生老齢年金は、老齢基礎年金を受け取ることができる人のうち過去に厚生年金に加入していた人に、老齢基礎年金に上乗せして支給されます。

専業主婦(夫・会社員)など国民年金の第3号被保険者は保険料の負担をしませんが、保険料を納めているのと同等の取扱いをされます。

年金額はどう決まるの?

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国民年金は、保険料を納めた期間が長いほど受給額が多くなります。

20歳から60歳になるまでの40年間(480ヵ月)の保険料をすべて納めると、満額の老齢基礎年金を受け取ることができますが、保険料の未納があるとその分は支払われません。

また、保険料の免除期間がある場合は、免除の割合と期間によって減額があります。

年金額は物価や賃金の変化に合わせて調整がされるので、満額の老齢基礎年金額も毎年変わります。令和5年の満額の老齢基礎年金額は、795,000円※です。
※67歳以下

厚生年金は、保険料を納めた月数だけでなく、支払った保険料によっても金額が変わります。給与や賞与が多いほど加入期間中の保険料負担は大きくなりますが、受け取る年金額も多くなります。

年金の見込額を知る方法

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自分の過去の年金の納付期間や給与・賞与額を知るには、日本年金機構から誕生月に年1回届くねんきん定期便で確認することができます。

通常のねんきん定期便の加入履歴は過去13ヶ月分しか記載されていませんが、35歳・45歳・59歳に届くねんきん定期便には過去すべての加入履歴が記載されます。

また、ねんきん定期便には年金の見込額の記載もあります。50歳以上の人は、現在の加入状況が60歳まで継続するとした場合の見込額が記載されますが、50歳未満の人の見込額はこれまでの加入実績から計算された金額なので、今後の加入によって大きく金額が変わる可能性が高いです。

50歳未満の人が、より実際に近い「現在の加入状況が60歳まで継続した場合の年金額」を知りたい場合は、インターネットのねんきんネットで試算するという方法があります。

ねんきんネットの使い方

ねんきんネットは、日本年金機構のホームページからマイナンバーカードまたは事前に取得したユーザID※をからログインする方法があります。
※ユーザーIDを取得するには基礎年金番号が必要です。

ねんきんネットでの試算は以下の順で進みます。
ねんきんネットログイン

試算した結果は、下図のように表示され確認することができます。
ねんきんネット「給与収入(年収)と年金見込む額の合計」イメージ図

ねんきんネット「給与収入(年収)と年金見込額の合計」

「近いうちにパート先で厚生年金に入る」「退職することになりそう」といったライフスタイルの変化も入力することができ、より現実に使い試算をすることも可能です。

 

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年金の保険料を負担に感じる人も多いと思いますが、日本の公的年金は亡くなるまで終身でお金を受け取れる制度で、老後の大切な収入源になります。
まずは、現時点でわかる範囲で試算してみてください。公的年金だけではお金が足りない場合は、不足分を自分で準備する必要があります。貯金以外にも生命保険の個人年金や、iDeCoなどの確定拠出型年金、NISAといった制度を利用することも検討してみましょう。

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著者

山根純子

山根純子

ファイナンシャルプランナー、マイライフエフピー®認定ライター 結婚・出産・専業主婦を経て、社労士事務所で社会保険・労働保険の実務を20年以上経験。お金は「貯め時」もあれば、「使い時」もあります。 妻となっても母となっても、女性が自分のやりたいことがやれるようにお金の面のサポートさせていただきます。

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