教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。自分自身が生きづらさを抱え、本当の自分と向き合った30年間の経験をベースに、心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。
「誰からも好かれやすい人」がやっている会話の特徴
人に好かれる人は、人に好かれる話し方が習慣化されている人です。人の心理には、自分にとって得な人・安全な人だと認識すると「嫌わない」という特性があります。
絶対に人から嫌われない会話術を3つに絞ってお届けしますので、ぜひマスターしてくださいね。
1.共感
嬉しいことを聞いたら「それは嬉しいですね」と言ったり、来週旅行行くんだなんて話だと「それは楽しみだね」と言ったり。相手の感情をそのまま口にしてあげると、無理なく相手も気持ちがいい会話になります。
「今度彼が転勤なんだよね」というようなネガティブな話でも、「それは寂しくなるね」のように、気持ちや感情に寄り添った言葉を入れてあげるのがポイントです。
2.承認
相手の行動を認める言葉を口にする。
この仕事はここが苦労したんだよね…→「それは大変だったね…」
私これとこれをやったんだよね…→「すごいね!がんばったね!」
このように、行動に対して相手を認めるポジティブな言葉を投げかけると、相手は認めてもらえたと感じ、嬉しくなります。
うまくいかなかった話でも、「それは大変だったね」「そんな時もあるよね」「大変な経験をしたんだね」だったり、「それは難しいですよね」「誰でもそう思っちゃいますよ」と言ったり。気持ちをフォローする言葉を投げかけると、この人と話すと落ち着く、安心すると思ってもらえますよ。
3.支援
「大丈夫?」「何か手伝おうか?」「できることはある?」のような気遣いや、支援する言葉を口にすることです。
会話だけでなくても、LINEやメールで「大丈夫?」とか「元気にしてる?」といった言葉は嬉しいですよね。
“気にかけてもらっている”と思えるのは、相手に対して安心感を感じます。
以上、3つが「誰からも好かれるようになる会話術」でした。
正しいことや立派なことを言うだけが、いいことではありません。相手の気持ちを汲み取っているかが、重要なポイントです。
次に、逆にこれはNG! な、避けた方がいい会話も3つご紹介します。
逆に避けた方がいい会話
1 否定する
私たちは、心の欲求が満たされないと不快になってしまいます。
否定は攻撃された気がするので、安全でない、“この人は敵だ、自分を守らないと”と感じ、不快になってしまいます。
相手の言葉を否定する言い方がクセになっている人は、否定ではなくて「そうなんだ」と受け止める言葉を挟む練習から始めましょう。
2 相手の話を最後まで聞かない
途中で話をさえぎったり、求められていないのにアドバイスをしてしまう状態を指します。
相手を尊重していないというサインになるので、話している相手が不快になり信頼関係も作れません。話し終わるまで聞く。アドバイスは求められたら話すよう、心がけましょう。
3 絶対に避けるべきなのは悪口と愚痴
悪口を言っている人が信頼されることはありません。なぜなら、私のいないところではこの人は自分の悪口を言う人だとアピールする行為でもあります。
悪口は、実は脳にも大きなダメージを与えるものでもあり、相手の気力まで奪ってしまうのです。
何よりも、悪口を考え口に出し、一番近くで聞かされている自分自身に一番悪影響がありますので、自分のためにも今すぐストップして、代わりに今自分にできることは何かを考えてあげるようにしてください。