教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
「運が味方する人」の職場での話し方の特徴
運が味方する人は職場の日々のコミュニケーションで、まわりの人を“味方につける状況”をつくれています。
今回は、運が味方する人が意識している「話し方」と「大切にしていること」について、お届けします。
1.ポジティブな会話
運が味方する人は、ポジティブな文章で会話をしながら仕事を進めています。
例えば、商品や備品の置き方の指示の出すときには「この置き方はダメ」ではなく、「ここに置いてくれると、みんなが取りやすくて助かる」といった伝え方をします。
- 何をするとよいのか具体的である
- 理由が伝わりやすい
この2点が押さえられているので、伝えられた側は行動しやすくなりますし、ネガティブな印象も持ちません。
ポジティブな言葉を使うことで、相手の気持ちが明るくなり共感を得やすくなるため、人間関係が円滑になることが心理学の研究でも分かっています。
2.相手の名前を呼ぶ+意見を聞く
運が味方する人は、相手の名前を呼びながら会話をしています。名前を呼ぶことで、その人ひとりに意識を向けていることが伝わり、お互いに親近感が生まれます。
会話の中で「〇〇さんは、この件についてどう思うか聞かせてもらえますか?」と名前を呼ぶと、相手は自分が大切に思われていると感じられるでしょう。
3.謙虚さを忘れない
運が味方する人は、周りの人のサポートがあってこそ、会社や仕事が成り立っていると理解しています。そのため、独りよがりの個人プレーに走ることなく、謙虚な姿勢で周りの人と関わっているのです。
チームの一員として貢献する姿勢を持つことで、人からの信頼とサポートを得られやすくなり、周りの人の運も味方につけることができます。
4.アイコンタクトを大切にしている
アイコンタクトは信頼関係を築き、相手への関心を示す重要な手段です。目を見て話すことで、自分の誠意が伝わりやすくなります。
自信がない人は、「相手を不快にさせてしまうのではないか」「相手の気分を悪くしてしまうのが怖い」という思いがあるため、目をまっすぐ見て話すことが少ない傾向に。
“自信がなく、人付き合いが苦手な人”と、“自分を好きで、人のことも好き”という人では、どちらに運が味方してくれるのかは明らかです。運を味方にしている人は、アイコンタクトも大切にしています。
5.聴く姿勢を大切にしている
自分が尊重されていると感じるのは、話を丁寧に聞いてもらっているときです。どんなに「ありがとう」と言葉で感謝されたとしても、話を真剣に聞いてもらえなければ、大切にされているとは感じませんよね。
聴く姿勢を大切にすることで相手にリスペクトを示せるので、信頼関係をより強くしてくれます。これにより、今まで以上に深く、大切な会話をすることも可能になるでしょう。
運が味方する人=人に味方してもらえる人
5つのポイントを見て分かるように、運が味方する人は、人に味方してもらえる人でもあります。心地よい毎日を過ごし、自分で楽しく仕事をする環境をつくれる人は、多くの情報量や体験が良い運を引き寄せる源となってくれるのです。
皆さんが、さらに運を味方にする力をパワーアップされることを願っています。