家事のチーム化が家族をもっと自由にする!
チーム家事とは「家事育児をまるでチームのように家族で連携を取りながら行うこと」です。
仕事が忙しい、時間がない、夫婦で協力できない。こうした悩みの行き着く先が「ママのワンオペ」。
多くの人は、家事育児も仕事も完璧にこなしたいとか、夫婦で5:5で家事分担したいと思っているわけでもなく。もう少しライトに「いつも私ばっかり!」というワンオペ状態を少しでも解消させたい。
これを解消させるもっとも身近な方法が家事のチーム化です。
働き方を変えたり、収入を増やして家事代行を今の倍頼んだり、家事育児の達人になってスピーディにこなせるようになるのは……ちょっとすぐには難しい。
でも、いまある「家族(夫婦)」の力を最大限活用できるようになることは、それこそ今すぐに始めることができます。
ワンオペからの解消は、時間と心に大きなゆとりを生み出してくれます。そのゆとりに、子どもを可愛いと思う気持ちや、人生を楽しいと思う気持ちが入り込んでくるのです。
ではさっそく「チーム家事スタイル診断」で、あなたのお家の家事シェア運用を見直してみましょう。
診断表
まずは、こちらの診断をやってみましょう!自分のチーム家事スタイルがわかります。
チーム家事スタイルは全部で4種類。スタイルに優劣はなく、それぞれの特徴があります。
では、それぞれのスタイルの特徴と上手な運用方法を見ていきましょう。
シュフ型は、「いつやるか」を約束する!
シュフ型は、家庭の中に家事育児を中心的に担っているシュフ(主婦・主夫)的な役割の人がいて、その人が他の家族に指示(お願い)を出しながら運用する方法。専業家庭や、夫婦で家事スキルに大きな差がある場合、片方が夜遅くまで仕事がある家庭などでなりやすいスタイルです。
シュフが他の家族に指示を出しながら運用します。
ところがこのときにお互いにストレスが溜まりやすいというのが注意点。お願いしても嫌な顔をされる、気が引けて家事を抱え込んでしまう、場当たり的にお願いされて逃げたくなるなどはあるあるです。
この「お願い」のストレスを最小限に抑えるのが「いつやるか」を事前に伝えること。
「今日は午前中に、掃除と洗濯するからそのときは一緒によろしくね」「平日の朝は色々お願いするからそのつもりでいてね」など。家事を指示するタイミングを伝えておきます。
これだけで、ずいぶん頼みやすく、頼まれやすくなります!
担当型は「いつまでにやるか」を決めておく!
担当型は「掃除はパパ担当で料理はママ担当」というように、それぞれのタスクに担当者を決めている運用方法です。パターンとして「子どもの寝かしつけは日替わりで担当」「土日はパパが料理担当」のように交代しながら担当者を変えていく場合も含まれます。
共働き家庭や、家事の得意不得意で分担を分けたい方などは、この担当型で行うことが多いです。
担当型はその家事に対する自主性が、うまく運用できるかどうかの明暗を分けます。
ところが「まだ食器洗わないの?」というような「いつやるの?」とつい口を出しがち。これをやりすぎるとどんどん自主性が失われてしまうのです。
そこでオススメは「いつまでにやるか」という締切を決めておくこと。
「21時までには食器洗い終えるようにしよう」と決め、そこまでは口は出さない。締め切りを過ぎたら「締め切りすぎたよ」と指摘すればいいんです。担当者が自分の裁量で動けること。これが担当型にとっては大事なポイントです!
ハイブリット型は、中級者向け!
ハイブリット型はベースはシュフ型だけど、部分的に担当型を取り入れているパターンです。たとえば、基本的な家事はママがやっているし、色々とお願いもするんだけど、ゴミ捨てとお風呂掃除はパパが担当している、というような形です。
ハイブリット型は中級者以上の型。シュフ型、担当型のよいところもリスクも合わせ持つので、両方試してみてからやってみるといいでしょう。
運用は、全体的にはシュフ方を、担当を決めている部分は担当方を参考にしてみましょう!
自律型は「家事の発動ポイントをそろえる」!
自律型は、自分で考えて必要な家事育児を主体的に行いあいながら家庭を回しているスタイルです。
価値観や生活に求めるものなどが近い夫婦、お互いに自然と気遣いができている夫婦、時間的制約が調整しやすい働き方の人たちが自然とそうなっていくケースが多いです。
注意点は「気がつくこと」に片寄りが出がちなこと。家事育児チキンレースのようになってしまうと、不公平感が溜まってしまいます。そこで「あ、これは自分ばっかりやってるな」と思ったら、夫婦で「その家事育児の発動ポイント」について話し合ってみましょう。
お互いがどうした状態で「やらなくちゃ」と思うかをすり合わせるとより上手く運用することができるようになります!
今日は、新刊『家族全員自分で動く チーム家事』から、チームスタイル診断をご紹介しました。
もっと詳しい診断内容は本に書かれているので、気になった方は手にとってみてください!