気象病とは?
主に低気圧がカラダに与える影響で、頭痛やめまいなどの多くの体調不良を引き起すとされるのが気象病。以前「雨の日頭痛」として、専門家に取材した記事の中から、特に「これはいいかも!」と私が実感できた撃退法をお届け!
改善しなければ受診を!
気象病は梅雨時だけでなく、ゲリラ豪雨が多発する真夏や台風シーズンの秋口など、低気圧がやってくる時期に起こりやすいとのこと。しかし、症状は似てはいても他の疾患である可能性もあるため、ご紹介する方法を続けても改善が見られない場合は、医療機関を受診して。
「まさか!」の耳マッサージ
「これめっちゃいいかも」と実感したのが耳マッサージ。写真のように耳のあちらこちらを引っ張るだけで、意外とスッキリ。飛行機や高層ビルのエレベーターで、耳がツーンとなることがあるのは、耳に気圧を感じるセンサーがあるため。その刺激を緩和するのがこのマッサージ。
頭痛の前触れやベッドの上を歩いているようなふわふわ目まいを感じたときにも、即実行!
余裕があれば、蒸しタオルをレンジでチン!して耳を温めたり、下のイラストのようにぐるぐる回す方法も試してみて。
足ストレッチ&ツボ押し
足のストレッチは、筋肉が大きい太ももを伸ばすといい。イラストのように壁や椅子に片方の手をついて、反対側の手で足のつま先を。こうすることで筋肉への刺激が入り、カラダ全体の巡りが良くなり、低気圧に備えることができる。
足ツボは、足の指をギュッと縮めたときにできるくぼみ部分にある湧泉(ゆうせん)を押してみる。「むくみ」は頭痛の原因になりやすいため、体内の水の巡りをよくするツボの刺激する。
ふくらはぎを揉んだり、着圧ソックスもオススメ。巡りが良くなると、冷えを感じにくくなるため、これらは真夏の冷房対策のためにも覚えておくといいかも。写真のようなお家用のものだけではなく、外出中にパンツの下にも履ける膝から足首までのタイプのものもドラッグストアで手に入る。
いつやるといいの?
「夕方の天気予報で翌日が雨予報だったら、ストレッチとツボ押しをしてみるのはどうでしょう?」と仰るのは薬日本堂の薬剤師 齋藤友香理先生。先生からは漢方の専門家と薬剤師としてのダブルの視点で気象病を改善するアイデア(耳マッサージ・足ストレッチ・足つぼ・着圧ソックス)をいただいた。天気予報のチェックと耳マッサージ、足ストレッチを忘れずに!
薬日本堂・薬剤師 齋藤 友香理先生
東京理科大学薬学部卒業後、薬日本堂入社。10年以上臨床を経験し、平成20年4月までニホンドウ漢方ブティック青山で店長を務め、多くの女性と悩みを共有した実績を持つ。講師となった現在、薬日本堂漢方スクールで教壇に立つかたわら外部セミナーも担当し、漢方を学ぶ楽しさを広めている。また社員教育にも携わり、「養生を指導できる人材」の育成に励んでいる。
※取材・執筆した以下の記事を2024年6月に再編。
【薬剤師に聞く】「雨の日(低気圧)に頭痛がするのはなぜ?」メカニズムとセルフケア
「雨が降ると頭痛が……」解消のカギになる意外なものは「水」?薬剤師に聞いた雨の日頭痛のメカニズムとセルフケア