ゾンビ臭の原因は”汗の臭い”ではない!
夏場に汗をかくと、服の嫌なニオイに悩まされることが増えますよね。その原因は、"汗そのものの臭い"ではありません。汗をかくことで、衣類の湿度・温度が上がり、衣類に付着した皮脂などをエサに雑菌が再繁殖するためです。
体臭もこれと同じで、実はかいたばかりの汗はほとんど無臭ですが、皮膚の表面で皮脂・角質と混ざり、常在菌が繁殖することでニオイが発生します。
臭いにくい汗をかくためには、汗をかく習慣をつけたり、食生活を改善したり、身体を清潔に保つことが重要です。生活習慣の改善には時間がかかりますが、服の臭いを落とすのは洗濯で、今日からでもすぐに改善できます。
夏に向けて、まずはゾンビ臭を予防する洗濯から始めてみましょう!
臭う衣類に柔軟剤は要注意
服が臭う原因は、汗や皮脂、雑菌などの目に見えない汚れです。
洋服にシミがついた時、洗剤で洗って落とすように、臭いの元(=汚れ)も洗剤で落とします。
柔軟剤は仕上げ剤として繊維をコーティングするので、臭う服に使うと、汚れごをコーティングし、黒ずみの原因にもなります。柔軟剤は洗剤でしっかり汚れを洗い、すすぎ2回以上で汚れを落としてから、規定量を計量して使いましょう。
1.汗をかいた服はすぐに洗う
夏場はこまめに服を洗いましょう。
特に汗をかいた服を、そのまま洗濯カゴに入れるのは絶対にNGです! 洗濯カゴの中で雑菌が繁殖し、他の衣類まで汚れてしまいます。すぐに洗えないときは干して、乾かしながら保管しましょう。
臭うものは裏返すのが◎
汗など身体から出る汚れは、服の内側に付着します。そのため、臭いが気になる服、靴下、汗をかいた服は裏返して洗濯しましょう。
2.洗濯槽を清潔に
服の臭いは、洗濯槽の黒カビ・雑菌も原因になります。6~9月はカビの繁殖シーズンなので、必ず洗濯槽を掃除しましょう。これだけでも服の臭いが大きく改善します。もし、年末から1度も洗濯槽を掃除していない場合、このくらい黒カビだらけかもしれません…!
3.衣類量を少し減らす
洗濯物の量が多いと、衣類についた汚れをしっかり洗うことができません。
縦型の場合は洗濯槽の8割まで、ドラム式の場合はドラムの5~7割まで減らして洗濯しましょう。
「洗い」の時間は10分以上で、少し長めに設定しましょう。
温水洗いで効果UP
お風呂のお湯取りホースを使って温水で洗濯すると繊維の奥に染み込んだ頑固なニオイまで良く落とせます。残り湯には雑菌があるので、バケツに綺麗なお湯を溜め、吸水しましょう。
4.すすぎは必ず2回以上
すすぎは、臭い対策で一番重要な工程です。
必ず2回以上すすぎ、衣類に残る汚れ・雑菌を減らしましょう。汗や臭いが酷いものは、注水すすぎが◎
5.すぐに洗濯槽から出す
洗濯後、洗濯槽に衣類を放置すると、雑菌が繁殖し臭うようになります。洗濯後はすぐに洗濯槽から出し、干しましょう。夏場に1時間以上干し忘れてしまった洗濯物は、洗い直しが必要です。
汗をかく夏の服は、他のシーズンよりも汚れが多く残っています。夏はより清潔に洗濯する意識を持ちましょう!
もっと詳しく知りたい方は、解説動画もご覧ください。