親も子も平日の放課後は大忙し……
習い事や塾、フルタイムの仕事……。平日の放課後は時間との戦いです。忙しい日常の中で家庭学習の時間を取るのは至難の業。そこで今回は、忙しい日常を送っていたフルタイムワーキングママが家庭学習の習慣化に成功した秘訣を探ります。
体験談 Aさんの場合
Aさん(フルタイムワーママ)/ Bさん(小学3年生の頃の体験談)
ママ(Aさん)
【悩み】シングルマザーで平日はフルタイム(PR会社勤務)で仕事。仕事の後は家事に追われ、子どもの勉強をみる時間がなかなか取れない状況だった。
子ども(Bさん)
【悩み】平日の放課後は学童に通う。休日は、水泳や造形などの習い事で1日が終わることが多く、家庭学習の時間が取れていなかった。その結果、学校のテストは思わしくない結果が続いていた。
先生からの個別連絡で一念発起!
担任の先生から個別連絡で、Bさんの学力低下を指摘されたことがきっかけとなり「朝6時からの勉強習慣」に親子で取り組むことを決意。「朝6時からの勉強習慣」に取り組むために3つの作戦を実行します。
作戦1: 「勉強計画ノート」を作る
学習内容を記録する「勉強計画ノート」を活用します。
「勉強計画ノート」とは?
100均でも購入可能な「勉強計画ノート」。学習する度に、4つの項目<日付・科目・できたこと・気分>を記録します。Aさん親子の場合は「漢字」「公文の宿題」の2科目の学習を記録。
主に記録に使ったのは、言葉や表現のバリエーションが豊富な付属のシール。見ただけですぐに学習の達成度を親子で確認することができます。
良かったこと
記録を残すことで、子どもの学習に対する達成感が可視化されるためモチベーション維持に役立ちます。
作戦2: クラス担任の先生と連携強化
学校の「連絡ノート」を活用
「連絡ノート」とは、時間割と宿題等を記載する学校のノートです。通常は保護者が学校からの連絡事項の確認に使っているものですが、家庭学習の進度や経緯を記すことで先生とコミュニケーションをとるきっかけになります。
良かったこと
連絡ノートに学習記録を記載していくことで、先生からのコメントも頂けて子どものモチベーションが上がります。先生から応援してもらえたことで、さらに意欲的に学習に取り組むことができるようになりました。
家庭学習を学校と切り離すのではなく、学校の先生と連携して取り組むことが大切です。
作戦3: ご褒美制度の導入
ご褒美の内容を話し合って決める
親子で相談して目標を設定し、ご褒美の内容を決めます。
(例)目標……漢字テスト50問で90点以上
ご褒美……オンラインゲームの課金(少額)を認める など
良かったこと
ご褒美の内容を子どもが好きなことにすることで、モチベーションの維持につながりました。
朝6時からの学習を続けるための4つの工夫
工夫1: 1度にたくさんのことをやらせない
積み重ねを大切にするため、1度にたくさんのことをやらないように工夫。例えば漢字テスト50問の学習は全て行うのではなく、1日10問のみにしています。
工夫2: 学習の流れを作る
その日にできなかった漢字を練習帳に5回書いた後、単語帳にも書きます。単語帳に書いたものは翌日の朝の勉強時間内にもう一度復習する、という学習の流れを作りました。流れを作ることで、学びを継続させることができます。
工夫3: 遊び時間を工夫する
オンラインゲーム・YouTubeは時間制限をした上で視聴するようにしました。ただし、本人が時間を制限する理由に納得した上で行うことが大切です。
また成績がいい時はご褒美に視聴時間をプラスするなど、制限するだけでなくご褒美制も導入することでやる気もアップします。
工夫4: 習い事のスケジュールを工夫する
3年生までは学童後の19時~20時に公文(国語と算数)に週2回通っていました。その他の英語や造形などは時間に余裕がある週末に予定を組んでいましたが、学童が3年生で終わったことをきっかけに、公文は夕方の時間に前倒し、週末に通っていた水泳や造形も平日に変更するなど、全体的に習い事のスケジュールを調整しました。
「朝6時からの勉強習慣」で得た驚きの効果
平日の朝6時から学習することが習慣になりました。学習が習慣化することで学校のテストでも高得点を取得できるようなり、さらに勉強にも意欲的に取り組めるようになっています。
いかがでしたか?
忙しさに忙殺されるのではなく、時間の使い方やモチベーションを維持するための工夫を日常生活に取り入れることはとても大切だと感じました。我が家でもぜひ取り入れてみたい習慣です。皆さんも、ぜひ参考にしてみてくださいね!