「人間関係リセット症候群」の人に言ってはいけないNG発言。適切な寄り添い方とは

家族・人間関係

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2024.08.13

「SNSのアカウントが消えていた」「電話をかけてもつながらない」など、突然連絡が取れなくなってしまった人はいませんか? もしかすると、それは「人間関係リセット症候群」の可能性も。身近な人が当てはまる場合、どのように接するのがよいのでしょうか。今回は、女性リーダー育成事業を展開する北原 万紀さんに「人間関係リセット症候群の人への適切な寄り添い方」を教えていただきました。

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教えてくれたのは……北原 万紀さん

株式会社GSE コンサルティンググループ 代表取締役・エグゼクティブコーチ
「女性のチカラで、社会・世界・未来を変えていく」をコンセプトに、女性リーダー育成事業、CEO・管理職向けエグゼクティブコーチングを展開。女性がエンパワーする私たちが生きたい社会づくりや、子どもたちに継承したい未来づくりのためのリーダーシップ教育をおこなっている。

人間関係リセット症候群の人には「非難」ではなく「理解」を

前回の記事では「人間関係リセット症候群の人の特徴や考えられる原因」についてお話を伺いました。

まわりに人間関係リセット症候群の人がいる場合、周囲がその成長をサポートできる行動があるのだと北原さんはおっしゃいます。

<ポイント>
×「非難する言葉」→ 〇「後押しや勇気づけをする言葉」
×「善悪をジャッジする」→ 〇「成長に伴走する」

北原さん「『いつもみたいにまた逃げるの?』といった逃避を非難する言葉は、相手を感情的にさせてしまいやすいので、『向き合ってみない?』と後押しや勇気づけをするほうが支えになります。

本人にとってはつらいことなので、相手の問題を軽視せずに理解を示し、過去の行動からの改善や成長を見つけて肯定的に関わることを意識しましょう。また、他人と比較するのではなく、“昨日までのその人”と“今日のその人”の成長を一緒に発見できるとよいと思います。

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特に初期には、相手は信頼できる人がいないので孤独を感じています。あなたが善悪のジャッジをせずに、相手が望んでいる成長に対して『あなたはそうなっていけるし、そのステップを踏み出したね』という信頼をおいてあげてください。

しかし、過度なアドバイスは、自分で気づきを得る力や考える力を低下させてしまいます。適切な問いかけや勇気づけ、評価を通じて、成長に粘り強く伴走することが、相手にとって“信頼”を体験できる成功体験を生み出していきますよ」

自分が人間関係リセット症候群かもしれないと感じたときに

大きなストレスを抱えていたときに、自分自身がすべての人間関係をリセットしたいと感じる側になることもあるかもしれません。その際には、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。

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北原さん「人間関係リセット症候群の人は感情的になりやすく、後悔するような発言をすることや、不満や感情を新しい人間関係に持ち込むことがあります。また、それをインターネット上で公開してしまうことも。感情を抑え込むことの反動による行動なので、発散方法も極端になることが多い傾向があります。そのため、関係の修復が難しく、誤解を招きやすくなってしまうのです。

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対立や不快感を感じたときにすぐに関係を切ってしまうのは簡単ですが、問題を話し合いで解決できる可能性や、人間関係を深め信頼を築くチャンスを失ってしまいます。
関係を切ってしまう前に、まずは別の解決手段を検討するほうが賢明です。問題を繰り返す原因になる感情を適切にマネジメントし、それを解決する人間関係のスキルを向上させることが大切です」

うまくいかないときには「何もかもリセットしたい」と思うこともあるかもしれません。ですが、良好な人間関係を築いていけるように、相手の気持ちも自分の気持ちも尊重して、お互いに寄り添っていけたらいいですね。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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