教えてくれたのは、ウェルスナビ株式会社 小松原さん
働く世代が豊かさを実感できる社会をつくりたいという理念に共感し、ウェルスナビにセミナー講師として入社。これまでに、1,000回以上の資産運用セミナーに登壇し、参加者からの多くの質問にも答えている。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
ラテマネーは「ちりつも」のお金
ラテマネーは、1杯のカフェラテのようなちょっとした支出が積み重なり、最終的には大きなお金になるという考え方です。
たとえば「外出時、ついコンビニでお菓子を買ってしまう」「仕事帰りに自動販売機でペットボトル飲料を買ってしまう」など、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
ひとつひとつは数百円と少額でも、毎日のように続けば、1か月、1年単位で大きな金額になることもあります。
まずは「毎月のラテマネー」を把握してみよう
毎朝買うコーヒーが一日を始める大切な習慣で、生活を彩るのに欠かせない、という方もいるかもしれません。
しかし、まずは「実際にいくら使っているか」を把握することが大切です。
自分にとって必要だと感じている支出でも、改めて月の合計金額を見ると意外なほど高額になっていて驚くことも多いものです。
金額がわかれば、「もう少し減らしたいな」「マイボトルで持っていこうかな」など、行動に移すきっかけになります。
始めから無理に減らそうとせず、まずは記録すること、現状を知ることから始めてみましょう。目標設定はその後で大丈夫です。
「もし、ラテマネーを減らせたら?」ステップ1.貯蓄にまわす
ラテマネーの額を計算した結果、思った以上に家計に占める割合が大きく、「減らしてみよう」と考えたとします。たとえば、月1万5,000円の支出だった場合、月1万円に抑えることを目指すのはいかがでしょうか。
この時、高すぎる目標を立てるより、達成可能な目標を立てることがポイントです。
また、達成までの期間はできるだけ短くし、「来月までに」といった期日を設定することで継続しやすくなります。抑えた分のお金は旅行の費用や教育資金に充てるなど、目的を持って貯めることも、続けやすくなるコツです。
「もし、ラテマネーを減らせたら?」ステップ2.資産運用
節約を2か月、3か月と続けていくと、小さな達成感も得られてきます。
毎月少しずつ貯蓄が増えるようになれば、余裕資金を資産運用にまわすことも検討してみてはいかがでしょうか。
仮に月1万円を20年間貯めると240万円ですが、NISAを活用した資産運用で年率4%を目指すと、20年後に364万円まで増やせる可能性があります(※)。
※金融庁つみたてシミュレーターより(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/tsumitate-simulator/)
資産運用は長期視点でじっくりと取り組むことが大切です。
毎月のラテマネーを資産運用にまわしたら…と考えるのも、日々のちょっとした買い物の変化につながるのではないでしょうか。ぜひ考えてみてください。
まとめ
ラテマネーは、毎日使うお金を見直すきっかけになる考え方です。お金を使う時、「これはラテマネーかな?」と少し意識するだけでも、家計改善への一歩につながります。