教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
幸福度が高い人が取り入れている「心の冬支度」5選
冬の寒さに向けて「衣替え」をするように、心にも温かさをまとわせる準備をしておきたい季節になりました。そんな「心の冬支度」をみなさんも今日から始めてみませんか?
今回は、幸福度が高い人が取り入れている、秋から冬へのメンタルリセット習慣を5つご紹介します。
1.朝の太陽の光を「心のビタミン」として浴びる
心と体のリズムを整えるため、やわらかな秋の太陽を味方につけてみませんか?
幸福度が高い人は、朝のわずかな時間も大切にしています。起きたらすぐにカーテンを開け、窓辺で温かいお茶を飲みながら光を浴びましょう。気分を安定させてくれるセロトニンの分泌が促され、「つるべ落とし」のように日が短くなって乱れがちな体内時計もリセットしてくれます。
2.「実りの秋の食材」で体の中から温める
秋は、根菜やきのこなど、滋味深く体を温めてくれる「実り」の食材が豊富です。幸福度が高い人は、こうした食材を積極的に取り入れ、内側から体を温める“温活”を実践しています。
食事で体の冷えを防ぐと、不安や落ち込みを和らげる効果も。旬の恵みをいただくことは、自分を大切にしているという実感につながり、心の満足度を高めてくれます。
3.「空間の衣替え」で心地よい冬を迎える準備をする
気候が穏やかな秋こそ、暮らしを整えるのにぴったりな季節です。エアコンがなくても快適に過ごせる気温の中で、衣類や家の不用品を整理して、心のデトックス時間にしませんか?
クローゼットの整理を済ませたら、冬用のラグやブランケット、キャンドルなどを出して「空間の衣替え」も一緒に行うのがおすすめです。季節感のある小物や暖色系の照明を加えるだけで、部屋が心地よい“冬ごもり”の空間に早変わり。冬が楽しみになる暮らしの準備ができます。
4.「秋の心地よい風」の中で有酸素運動をする
“スポーツの秋”とはいえ、急な冷え込みで体を動かすのが億劫になることもありますよね。幸福度が高い人は、軽い運動を日々の習慣にしています。まだ習慣化していない人も「気持ちいいからちょっと歩こう」「空がきれいだから公園を軽く散策してみよう」といった気軽な気持ちで、スタートしてみませんか?
体を動かすことで心のモヤモヤが晴れ、セロトニンも増加します。外の風景や匂いを感じながらのリズム運動は、頭の中を空っぽにする瞑想的な効果もありますよ。
5.内省の時間を作って「心の棚卸し」をする
秋は、実は“内省”に適した季節です。この時期に、漠然とした不安や、過去へのとらわれを見つめ直す「心の棚卸し」をしてみませんか?
今抱えている不安や不満、来年の目標などを正直に書き出してみましょう。言葉にすることで感情が整理され、取るべき行動が自然と見えてきます。また、静かな夜には、読書や音楽鑑賞などの「心の栄養」となる時間を大切にすることで、冬に向けての活力が育まれていきます。
今こそ、心と向き合うちょうどいい時期
慌ただしい現代において、秋は「立ち止まって内側を整える」という大切な役割を持っている季節です。これらの習慣を通じて、心地よい秋の時間を楽しみ、心に温かいエネルギーを蓄えてみてくださいね!





