時間が足りないと感じる心理
「一日があっという間」「やることに追われて息つく間もない」と感じる理由は、時間ではなく心の使い方にあるのです。心理学では、焦りや完璧主義が時間の認知をゆがめると言われています。
完璧にやろうとしすぎている
「ちゃんとやらなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」と思うほど、脳は緊張状態になり、エネルギーを消耗します。心理学では、完璧主義は認知的負担を増やすクセと言われており、心の余白を奪ってしまうのです。「今日は60点でいい」と自分にサボる許可を出してみましょう。完璧より継続を意識すると、時間にも気持ちにもゆとりがもてます。
優先順位を決めていない
「全部やらなきゃ」と思うほど、どれも中途半端になっていませんか? 脳は多くの情報を同時に処理すると疲れやすくなります。結果的に「時間が足りない」と感じてしまうのです。おすすめは、朝の5分を使って今日やることを3つに絞って書き出す方法です。今日一番大事なことを明確にすると脳の混乱は減り、自分の時間を取り戻しやすくなります。
先延ばしにしている
「あとでやろう」を溜め込みすぎると、頭の中が常にざわついたままになります。そこでおすすめなのが、15分だけ行動することです。完了や完成を目指さず、まずは手をつけてみる。たったそれだけで、心のもやもやはすっと軽くなるものです。小さく動き続けることが、大きく変わるきっかけになります。
たった15分で「自分を整える」時間の作り方
忙しい毎日でも、15分なら確保できるはず。短い時間を「自分を取り戻す時間」に変えると、ストレスが溜まるのを防ぎ、“自分の軸”を保つ力が育ちます。ここでは朝、昼、夜におすすめの時間の作り方をご紹介します。
1.朝15分で心と体を整える
朝は、1日のコンディションを左右する時間帯です。起床したら朝日を浴びて、幸せホルモンのセロトニンを取り入れましょう。そして、深呼吸を3回して、体をゆっくりほぐしましょう。最後に、今日やることを3つだけ書き出します。朝の15分を心と体をリセットさせる時間にすると、気持ちを安定させたまま1日がスムーズに流れ始めます。
2.昼の隙間時間を「自分時間」にする
家事や仕事の合間の15分を、自分を休ませる時間に使いましょう。人間の集中力は90分程度で低下するため、短い休息こそ大切な時間です。お茶を淹れる、外の空気を吸う、目を閉じて深呼吸するなども立派な“自分時間”です。自分をリセットする習慣が、午後の心の余裕につながります。
3.夜の15分で「今日の振り返り」をする
1日の終わりに、自分をねぎらう時間を取りましょう。心理学では、ポジティブ日記を書くと幸福度が高まると言われています。「できたこと」「うれしかったこと」「感謝したいこと」を3つ書き出すだけでも効果的です。眠る前に心の中を整理すると、翌朝スッキリ目覚められるでしょう。
時間が足りないと感じるのは、やることが多いからではなく、心の余白がなくなっているサインかもしれません。完璧を手放し優先順位を決め、小さな行動を重ねながら、心身を整えて軽やかに生きましょう!






