教えてくれたのは……石原 新菜(いしはら にいな)先生

イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ理事
クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
夏に向けて知っておきたい「身体の内側からのケア」
厳しい暑さが続く夏は、夏バテや冷房による冷えや、気温差による体調不良など、心身に負担がかかりやすい季節です。また、活動量の低下や代謝の乱れによって、思わぬ夏太りにつながることも……。
夏を元気に過ごすためには、日々の食事を見直すことが大切です。食材の選び方や摂り方を工夫して、身体の内側から健康維持を心がけていきましょう。
夏に“選ぶべき”食材とは?
1.“ビフィズス菌入り”のヨーグルトを選ぶ

ヨーグルトといえば乳酸菌とビフィズス菌の両方が含まれていると思う方が多いかもしれません。しかし、すべてのヨーグルトにビフィズス菌が含まれているわけではありません。
実は、ビフィズス菌を継続的に摂取することで脂肪燃焼に関わる遺伝子の働きが活性化され、脂肪を燃焼しやすい状態へと導いてくれます。その結果、太りにくい体づくりが期待できるのです。
また、ヨーグルトに含まれる「乳たんぱく質」には、水分を体内に長時間保持する働きがあります。暑さで食欲が落ちやすい夏でも取り入れやすい食品なので、日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
2.お酢は“にごり酢”を選ぶ

酢酸菌で発酵させてつくる「醸造酢」には、「にごり酢」と「透明なお酢」があります。にごり酢のにごりの正体は酢酸菌で、透明なお酢は酢酸菌をろ過して取り除いているのです。
酢酸菌には免疫細胞にはたらきかける作用があり、免疫機能の維持に関与することが報告されています。
そのため、さっぱりとした料理を食べる機会が増える夏こそ、酢酸菌を含むにごり酢の活用がおすすめです。
毎日の食事に取り入れることでおいしく酢酸菌を摂取でき、夏風邪などの体調不良に負けない体づくりをサポートしてくれるでしょう。
3.ショウガは“加熱してから”使う
ショウガの辛み成分「ショウガオール」は生のショウガにも含まれていますが、ショウガを加熱することでショウガオールの量が増えるとされています。その量は、なんと10倍!
ショウガオールには、胃腸など体の内側にはたらきかけて熱を生み出し、脂肪燃焼効果を高め、体を温める作用があります。
夏は冷たい飲みものや冷房の影響で体が冷えやすく、代謝が低下しがちです。
そうめんなどの薬味としてショウガを使う際は、一度加熱してから取り入れることで、ショウガオールを効率よく摂取できます。
その場合は、蒸してから乾燥させたショウガを使う方法がおすすめですが、手間に感じる場合は電子レンジで軽く加熱するだけでもよいでしょう。
夏バテや夏太りの予防として、毎日の食事に温めたショウガを上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
夏の健康維持は、特別なことを始めなくても、毎日の食事の工夫から取り組むことができます。
食材の選び方や食べ方を工夫して、身体の内側から暑さに負けないコンディションを整えていきましょう。
これから迎える本格的な夏に向けて、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。



