教えてくれたのは……石原 新菜(いしはら にいな)先生

イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ理事。クリニックでの診察のほか、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
サプリは「足りない栄養素を補うもの」
バランスのいい食事を毎日しっかりと準備するのはハードルが高く、サプリで補おうとする方も多いと思います。ただし、“菓子パン+カフェラテ”のような極端に偏った食事にサプリメントを足しても、栄養は根本的に不足したままになってしまいます。
サプリメントは、ある程度バランスのよい食事ができている人が、足りない栄養素を補う目的で活用するのが理想です。鉄分やカルシウム、ビタミンDなど、食事だけでは十分に摂りにくい栄養素の補助として取り入れるのがおすすめです。
「油の種類」の見直しで、手軽にできる食生活改善
サプリメントで不足しやすい栄養素を補うことも大切ですが、毎日の食事そのものを少し見直すことも、健康的な体づくりには欠かせません。その中でも、すぐに実践しやすいのが「油の選び方」です。
「油はカロリーが高いから太る」というイメージを持つ方も多いですが、じつはどの油も1gあたり約9kcalで、カロリーに大きな違いはありません。大切なのは油を減らすことではなく、「どんな油を選ぶか」です。
現代の食生活では、揚げ物や加工食品、お菓子などに多く含まれるオメガ6脂肪酸を摂りすぎる傾向があります。オメガ6も体に必要な必須脂肪酸ですが、多くの人は十分すぎるほど摂れているため、意識したいのは「オメガ3」や「オメガ9」です。普段何気なく使っている一般的なサラダ油など(オメガ6)を別の油に替えるだけでも、栄養バランスを整えやすくなります。
オメガ3の上手な摂り方
オメガ3は青魚に多く含まれますが、毎日魚を食べるのは難しいという方も多いかもしれません。そんなときは、「アマニ油」や「えごま油」を活用するのがおすすめです。小さじ1杯程度をサラダや納豆、豆腐などにかけるだけで、青魚(アジ)約3匹分に相当するオメガ3を補えるとされています(植物性のオメガ3であり、青魚に含まれる動物性のオメガ3とは種類が異なります)。
ただし、アマニ油、えごま油に多く含まれるオメガ3は熱や空気に弱く、酸化しやすい性質があります。そのため、加熱調理には使わず、食べる直前にかけてすぐ食べるようにしましょう。
オメガ9の上手な摂り方
オメガ9を多く含む「オリーブオイル」は熱に強いため、炒め物などの加熱調理に適しています。また、揚げ物をする場合は「こめ油」を選ぶのもよいでしょう。
空腹感や疲労感のケアには「MCTオイル」がおすすめ
疲れやすさや空腹感が気になる方には、「MCTオイル」を活用する方法もあります。MCTオイルは「中鎖脂肪酸」が主成分で、一般的な油よりも素早くエネルギーとして利用されやすいのが特徴です。そのため、エネルギー不足による疲れを感じにくくなったり、満腹感が続きやすくなったりすることが期待できます。朝食のヨーグルトやサラダなどに、MCTオイルを少量(小さじ半分程度)加えてみるのもおすすめです。
無理なく続けられる習慣を取り入れよう
健康的な食生活は、特別なことを始めるのではなく、サプリメントの使い方や油の種類を見直すなど、毎日続けやすい工夫から始めることが大切です。できることから少しずつ取り入れて、疲れにくく元気な体づくりに役立ててくださいね!





