自己管理は、物よりも場所に依存する
「家族がそれぞれ自分の物を自己管理してくれるようになってほしい」
というお悩みをよく聞きます。
片付けが苦手な家族に、自分の物を出しっぱなしにしないでスッキリ片付けてもらうようにするのは、なかなか至難の業。
本人の習慣や価値観、性格などの問題もあるので一概に「これをすれば絶対みんな自己管理できるようになる!」という方法はありませんが、「自己管理できない理由」をなくしていくことで環境を整えることができます。
家族それぞれに「自分の場所」を”徹底的に!”振り分ける
自己管理できない理由としてまず挙がるのが「どこにしまえばいいかわからない」というもの。
自分の物のはずなのに、しまう場所がわからないってちょっと変ですよね。
これを受けて、よくすべての物に定位置を決めてあげよう、と言われます。ただ定位置を決めるのがむつかしくって、という人だっているのも事実。
収納は「物」と「しまう場所」のふたつが噛み合わないとしまうことができません。
そこでまずは物について見てみましょう。
家にあるすべての物は以下に振り分けられます。
① 自分の物
② 自分以外の家族の物
③ 家族みんなの共有の物
③は例えば食器、タオル、洗剤など誰のものというよりも家族みんなの物のこと。
さて、物をしまう場所もこの①②③とあっていることが大前提になります。
① 自分の場所
② 自分以外の家族の場所
③ 家族みんなの共有の場所
家の中の収納を改めて見返してみて下さい。この①②③でしっかりと収納が振り分けられていますか??
物に定位置を与える前に、まずやらなくちゃいけないのはこの場所を徹底的に一つ残らず振り分けることです。
自分の場所にしまってある物は、家族は手を出さない
たとえば、パパの大切な万年筆。
家族が使っているのを見たら「それ、俺の大事なペンだから勝手に使うなよ」となりますよね。でももしも「だってそのペン、ここに入ってたんだよ」と家族みんなが使うペン立ての中に入っていたのだとしたら。「使われたくないんだったらちゃんとしまっておいてよ」と言われるかもしれません。
この「ちゃんとしまっておく」というのが「自分の場所にしまう」ということにほかならないのです。
自分の場所にしまってある物は、家族は手を出しづらくなります。
「勝手にパパの引出しからペンを出しちゃダメだよ」となるわけです。
場所を明確にあてがう、というのは自己管理の最初のステップです。
パパの引出しを他の家族が勝手に開けづらいように、家族といえど他人の場所は開け締めしにくいものです。
ちょっと細かいようですがここでいう「場所をあてがう」というのは、「パパの物をしまってある場所」ということではありません。 「本人以外が勝手にいじれない場所」にするということです。
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