基本は「導線」。使うときにその場にないと困っちゃう物だけ「動線」で
このふたつの「どうせん」は使い分けが大事。
ただし難しく考える必要はありません。基本的には「導線」を考えてしまう場所を決めたり収納家具を配置したりします。
ざっくりですが9割は「導線」でいいです。
つまり「ここにあったら便利だよね」ということはあまり考えずに、「必要だったらそこに取りに行ったり、しまいに行ったりする」と考えてまずは「人別」や「ジャンル別」にどんどん収納を振り分けていくのです。
そして残りの1割は「動線」。ここにあると使うとき便利だよね、と考えて配置します。
この動線を意識するべき物は「使うときにそこにないとクリティカルに困っちゃう物」です。
たとえば、トイレットペーパー。ストックを廊下の物置にまとめてしまってあったとしても、トイレ中になくなってしまったときに替えのペーパーがないと悲惨です。
あとオススメなのは下着類を洗面室に収納すること。衣類はクロゼットに一元管理したいところですが、着替えを持ち忘れてお風呂に入ってしまったりするとお風呂上がりに困ったことになってしまいます。
上級者は導線のあとに動線を考える
もう少し上級編になると、導線のあとに動線を考えるのは有効。
たとえば衣類収納。アウターはリビングのハンガーで、マフラーは玄関で、と動線にあわせてバラバラしまい場所をつくると家が雑然としてしまう。
なので、(下着とパジャマは洗面室に置いたとしても)基本は「洋室のクローゼットの中」にしまうなど、しまい場所を決めてしまう。
そうしたら、洋室の中で動線を考えるのです。
洋室のドアを空けたすぐのところにアウターや小物用のハンガーを置いておけば、いちいちクロゼットを空けて衣類を押しのけながらアウターをかけなくてもよくなります。
このように、2種類の「どうせん」があるんだなと意識しながら考えてみると心地よい家具配置ができるようになりますよ。
三木 智有
NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家 子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント
NPO法人tadaima!:http://npotadaima.com/
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