心地よい家具配置のために考える2種類の「どうせん」とは!?
モヨウ替えで家具を配置するときに「動線」を意識するかたも多いかと思います。
ところがこの動線。なかなかどうして思っていたほど便利にならないケースがほとんどです。
今回は、そんな動線がうまくいかない理由と、どうすれば家族が”思い通り”に動いてくれるようになるか、そんなお話をしたいと思います。うまく家具配置ができて、動きやすい、生活しやすい空間をつくると、「片付けなさい!」など家族への注意が減って、みんなハッピーになるんですよ。
家具を配置するときに考えること
家具を配置するときの考え方は下記の2種類あります。
1「人の動きに合わせて家具を置く」=動線
2「人の動きを家具でコントロールする」=導線
詳しく説明します。
1「人の動きに合わせて家具を置く」=動線
多くの人が想像するいわゆる「動線を意識した家具配置」のことです。
たとえば「ソファの近くにアウターを脱ぎ散らかしてしまうから、衣類ハンガーをソファの近くに置く」など。
2「人の動きを家具でコントロールする」=導線
「家具の配置で人の動きをコントロールする」という方法です。
「書類棚が洋室にあるから、(使うのはリビングだけど)洋室まで取りにいく」ということです。
これをぼくは「人を導いていく」という意味で「導線」と言っています。
この2種類をしっかりと意識しておかないと、どうにもチグハグでわかりにくい家具配置になってしまうのです。
まず「動線」を意識した場合、メリットは「使いやすさ」。人の動きに合わせるので必然的に「使うところ=収納場所」になっていきます。
そしてデメリットはなんでもかんでもリビングなどに集まってきてしまうこと。なぜなら、ほとんどの場合リビングやダイニングで過ごし、そこで作業をするから。
人の動きは、リビング・ダイニングに集約されていきます。
つまり、ここちよい家具配置というよりは「たまり場」のような家具配置になってしまいがち。
そして「導線」を意識した場合。メリットは「わかりやすさ」。しまってある場所をとりあえずは動線を考えずに決めてしまうので、バラバラにしまわれることがなくなりスッキリとわかりやすくなります。
デメリットは、使いたいときに使いたいところに物がない、取りに行ったりしまいに行ったりしなくてはいけないこと。
こう考えてみると両方とも良し悪しです。
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