【勝間和代x川村真木子】ブランクがあっても諦めないで!女性の社会復帰に必要なものは1つ

働く・学ぶ

2020.08.17

子育てがひと段落した後、「また働きたい」と思っても、再就職のハードルが高く感じられ、自分のキャリア設計を諦めていませんか? しかし、「覚悟をもって、諦めなければ、40代からでもそれなりの報酬を稼げるようになることはできる」というのは経済評論家の勝間和代さん。
バリキャリの代名詞!?経済評論家の勝間和代さんと、同じくバリキャリ金融女子の川村真木子さんに、女性がしっかりと稼いでいくことについて、お話をうかがいました。
たくましく生き抜いてきたお2人から溢れるパワーを皆様にお届けします。

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子育て後の社会復帰は難しいのか?

川村さん(以下、川村):最近では「共働き」家庭の比率が増えてきていますが、それでも女性の方はアルバイトやパートの人も多いですよね。20代は仕事に打ち込んで、キャリアを積んだのに、30代で結婚・出産のときに辞めてしまい、40代で子どもが少し大きくなったころに仕事に戻りたくなる女性がまだまだ多い気がしています。
40代からの女性の仕事復帰の現実は厳しいと思いますが、勝間さんはどう考えていますか?

勝間さん(以下、勝間):私も残念ながら簡単なことではないと思います。
結婚や出産で仕事は絶対やめちゃダメです!(断言)
子育てにある程度時間を割きたいなら、20代で入社する会社を長い目で見て決める必要があります。20代のころから、30代40代の働き方を考えて、働き方のバッファが認められるような会社に就職できていたら、比較的実現しやすいと思います。
出産後~子どもが小さい間は割り切って就業時間を減らし、子どもが大きくなったら仕事量をもとの働き方に戻すといった感じの働き方ですね。

川村:そうすると全力疾走しか許されないタイプの会社の場合は、厳しいですね。

勝間:そうなんです。企業によっては、働き方を調整できない可能性がありますからね。

私は先輩たちから、働き続けるためにはたとえ保育費用が収入を上回っても仕事を辞めないようにと、何度も強く言われました。けれど、自分の生き方に合わない企業に無理をして長く居続ける必要はないと思います。

もし子どもの手がはなれるまで無職だった女性が、新たに仕事を始めようとすると、選択肢が狭いので結構大変なのは事実ですね。

そこで重要なのが「本気」かどうか、だと考えています。
女性が家事の多くを引き受けるのが「普通」な家族像とか、男性中心の会社だとか、日本社会の問題ももちろんあるとは思いますが、すぐには解決しない問題です。それでも、一部の人たちは40代からのキャリアの再構築、経済的な自立ができるようになっています。一度は離れたブランクのあるキャリアの道に、40代くらいから戻れるかどうかは、本人のやる気次第です。
けっこうな覚悟がいると思いますよ。甘い考え方のまま理想の収入を得られるような、そんな虫のいい話は世の中にない。険しい道だからこそ、悩む人が多いのではないでしょうか。

川村:同感です。私も本気であることが大前提だと思っています。
企業がキャリアのない40代の女性を雇用しにくいというのは、わかる気がしています。やはり多くの日本企業はまだまだ男性社会なので、どう働いてもらったらいいのかわからないんでしょうね。

勝間:女性にチャンスを与えていた企業もあるのですが、女性側がそれに応えられなかった面もあるかもしれませんね。企業側からすれば、一度仕事を辞めた人を雇うわけですから、「この人何かあったら辞めるんじゃないか」という心理が働くらしいですよ。やはり求められるのはどこまで「覚悟」できているかということじゃないでしょうか。

その意味でも、子育て期間中に、大学院に行くとか、資格を取るのは良いと思います。
大学院や資格って、そこで学んだことの価値よりも、大学院を卒業したり、難しい資格を取得したりする程の気概や覚悟を持っているということが評価されるわけです。
学歴や資格で職を探せる可能性が上がるわけではなく、持続力と努力できる忍耐があるという理由で雇われる可能性が上がるのです。

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