コロナ禍によって高まる美容意識!?季節の変わり目のお肌には要注意!
いつの時代も「美」に対する女性の関心は高いもの。今年は例年にない特別な日常が続きますが、だからこそその意識はさらに上昇傾向にあるようです。
資生堂は10代~60代の女性1,500人を対象に、「化粧品重視度変化の調査」を実施。そのアンケート結果によると、新型コロナウイルスの影響で化粧品を選ぶときに「敏感肌向け・肌にやさしい」商品か否かを目安にしたかたずねると、「非常に重視するようになった」・「重視するようになった」と答えた人は今年6月時点で21.2%になりました。4月時点では15.1%なので、たった2か月で約6%も上昇したことになります。
外出時のマスク着用による摩擦リスクに加え、夏から秋への移行期は夏の間に浴びてしまった紫外線の肌へのダメージが現れ始める時期。また夏バテで体力自体も落ちてしまいがちで、新陳代謝のバランスを崩すことも。普段ならノートラブルのお肌もニキビや赤み、皮がむけるなど何らかの肌トラブルに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
季節の変わり目に崩れやすいお肌のメカニズムを知ることで、その対策やスキンケアへの近道が見えてきそうですね。
すこやかなお肌に欠かせない「美肌菌」
お肌の表面には、指紋のようにひとりひとり異なる種類や量の常在菌が存在しています。これらの常在菌が24時間、365日働いてくれているおかげで、肌の潤いやバリア機能がうまく保たれているわけですね。
「美肌菌」とは皮膚に300種類以上も存在する皮膚常在菌のうち、「表皮ブドウ球菌」を主とする肌を保護する働きをもつ常在菌のこと。逆に肌に悪影響を与える悪玉菌には、例えばアトピー肌の方に多くみられる「黄色ブドウ球菌」などがあり、炎症や肌荒れの原因になります。
といっても表皮ブドウ球菌のような美肌菌と黄色ブドウ球菌のような悪玉菌は、互いに牽制しあいバランスをとりながら共存しているもの。悪玉菌を過剰に増やすことなく、美肌菌がきちんと育つ環境をつくってあげることが大切なんですね。
※教えてくれたのは慶田朋子先生/東京女子医科大学医学部医学科卒業。同大にて皮膚科助手、美容クリニック勤務などを経て、銀座ケイスキンクリニックを開設。
最新の医療機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせ、「切らないハッピーリバースエイジング(R)」(メスを使わない若返り)を叶える美容皮膚科医として活動。
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