わが家はコワーキングスペース!
コワーキングスペースがこの10年くらいでずいぶんと一般的になってきました。
このコワーキングとは「「CO-WORKING」と書き、いわゆる「共同で仕事をする場所」という意味になります。
家は、共同で生活をする場所なのでそもそもが、リラックスをメインにコーディネートをしていると思います。
ただ、在宅ワークが増えたことで家庭内を上手にコワーキング化していく必要が出てきた家庭も多いのではないでしょうか。
そうでなくとも、子どもの成長とともに“自分の空間”がないと家族との軋轢も出てきてしまうこともあるかもしれません。
そうはいっても「引っ越しとかはなかなかできない」「わが家は狭くて、とてもスペースの確保なんてできない」というのが現実かもしれません。
自分の家をコワーキング化させるために、特別に大きなスペースが必要なわけではありません。
いまのままの家を活用しながら、改善させることはいくらでもできるのです。
ポイントは「時間」と「空間」をシェアすること、です。
コワーキング化の極意① バーチャル会議室を時間で管理
家族みんなで同じ空間を共有していると、問題になるのが「オンライン会議のバッティング」。
オンライン会議が重なってしまうことで、「うるさいなぁ」とイライラしてしまう。
通常コワーキングスペースでも、打ち合わせをする際などは別の会議室を予約したりして他の人の迷惑にならないように配慮します。
この配慮を、家庭内でも採用してみましょう。
■ オンライン会議の時間をカレンダーで共有
グーグルカレンダーなど、他人と共有できるカレンダーアプリなどを活用して、会議時間をブロックします。
「この時間はオンラインで会議するから、少し騒がしいけどごめんね」
という意思表示にもなりますし、極力同じ時間帯に会議を入れるのを避けるようにできます。
「この時間からオンライン会議がはじまるんだな」ということがわかっているだけで、まわりの人も心の準備ができます。とつぜん「お疲れさまですー!」なんて会議がはじまるよりもずっといい。
■ オンライン会議は別室へ!
そして、可能ならオンライン会議は別室に「バーチャル会議室」を設けるのが吉。
別に書斎を一部屋つくろう、ということではなく寝室でも、リビング横の和室などでもいいのです。
いぜん、トイレを会議室化してる方もいました(笑)
ZOOMなどではバーチャル背景も入れて、部屋の中が見えないようにすることもできます。
必要に応じて、簡単なミニデスクなどを置いて「バーチャル会議室」をつくってしまうことをおすすめします。
個人デスクは場所の無駄!フリーアドレス化させてしまおう
家が広くて、部屋も広いから個々にデスク置いても大丈夫! というお家でなければひとりだけのための書斎やデスクはとてももったいない使い方です。
もしも個人の書斎があるようなら、2〜3人座れるデスクと本棚を配置して、空間をシェアしましょう。
また、ダイニングテーブルをワークスペースとして活用しているのなら、近くに本棚を配置して、その中に個人の持ち物をしまっておけるような個人ロッカーをつくるようにしてみてはいかがでしょうか。
リビングダイニングの中に、ダイニングテーブルと個人用デスクや学習デスクを配置しているご家庭もよく見かけます。
もしも家庭内をコワーキング化させようと思うのなら、そのデスクを本棚に変えて、ダイニングテーブルを一回り大きくするなど、家族みんなが使いやすくなるような工夫がおすすめです。
家の空間は、どうしても限られています。みんなが個人のスペースをそれぞれ確保できるのなら起こらない問題も、限られた環境でみんなの希望を叶えようとするとどこかにしわ寄せが行ってしまいます。
それよりも、みんながそれぞれ快適に過ごせる空間にしてしまおう! という発想のほうが建設的に笑顔になれます。
わが家のコワーキング化。ぜひチャレンジしてみてください!
三木 智有
NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家 子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。初の著書『家事でモメない部屋づくり(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)』は好評発売中!
三木さんに聞く、ストレスなく家事シェアする方法をチェック!
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