なぜ? 小中学生の美容脱毛が増えている
聖心美容クリニックの川守田先生は、小中学生で「全身脱毛(VIO以外)や、前腕やひざ下など夏服着用で露出する部分の脱毛を相談に来られる方が増えている」と話します。
気になるのはその理由。「昔よりも美容意識が高い傾向にある現代では、思春期の頃からムダ毛へのコンプレックスを強く感じてしまうことが多いようです。また外見上での“いじめ”を危惧される親御さんもいらっしゃいます」。
さらに背中を押すのが、親世代が美容脱毛に対して理解あることだと言います。「イマドキの小中学生のお母さんたちの多くが、全身脱毛が当たり前になっていた世代のためか、ご自身のお子様達のムダ毛ケアへの理解も深いようです」。
そして、「医療脱毛は昔に比べ、痛みも費用も抑えられていることも、小中学生の医療脱毛が増えている理由のひとつかもしれません」とのこと。
成長期に施術をして大丈夫? 健康面でのデメリットは?
どうせ同じお金を払って全身脱毛をするのであれば、若いうちに施術を受けてしまった方がお得なのではと思いますが、成長期ともなると健康面などで何かデメリットがあるのでは?と心配になってしまいます。
それに対して「健康面での大きなデメリットは特にありません」と川守田先生。ただし「脱毛中は日焼けが禁忌なのですが、部活や体育授業などで日焼けしがちなので、紫外線の時期は避ける、秋冬でも紫外線ケアをしっかり行うことが必要」とのこと。
デメリットがあるとすれば「まだ成長期にある体のため、脱毛終了後に、これまで生えていなかった部位、特にデリケートゾーンやワキから毛が生えてくることがある」ということです。
効率重視!美容脱毛のベストタイミングは?
いじめやコンプレックスで切羽詰まった状況にない場合、美容脱毛はいつ頃から受けるのがベストなタイミングなのでしょうか。
「“効率だけ”を重視するのであれば、成長期を過ぎた18歳くらいからがよい」けれど、それまでに誤った自己処理で「肌を傷つけてしまったり、色素沈着を起こしたりとトラブルを起こしてしまうというリスク」もあるとのこと。
あまりに低年齢すぎると痛みに恐怖心が芽生えることもあるために、聖心美容クリニックでは小学5年生以上からを対象にしているそうです。「お子さんのお気持ちや、18歳まで自己処理が正しくできるかなども含めて検討されてはいかがでしょうか」とは川守田先生のアドバイス。
「脱毛したい…」我が子にどう向き合えばいい?
自分の子どもに「脱毛したい」と打ち明けられたとき、私たち親はどのように向き合っていけばいいのでしょうか。
「親御さんに“脱毛したい”と相談するまでに、ひとりで長く悩まれている可能性があるため、まずはお子さんの気持ちについてよく聞いてみるのはいかがでしょうか?」と川守田先生は言います。また「医療脱毛にはメリット・デメリットがありますので、カウンセリング無料のクリニックへお子さんと一緒に相談してみては?」とのアドバイス。
親として子どもの気持ちをしっかりと受け止めつつ、美容脱毛への理解を深め、的確な判断を下していくことが必要ですね。
教えていただいたのは
聖心美容クリニック 川守田詩乃先生
Profile
青森県出身。昭和大学医学部卒業。千葉大学整形外科学等で勤務後、2019年より聖心美容クリニック勤務。2020年1月より聖心美容クリニックの姉妹クリニック「S-Labo(エスラボ)クリニック渋谷院」での診療も開始。穏やかな口調で、医療脱毛をはじめとする施術で女性のお悩みに応える。日本美容外科学会(JSAS)・日本美容外科医師会会員。
私たちの世代であれば「全身脱毛は若いうちに済ませた方が断然楽だし、お得!」という感覚を持っている人も多いのではないでしょうか。ですが、小中学生の我が子から「脱毛したい」と言われたら、面食らってしまうというのが本音かもしれません。子どもの悩みをしっかりと受け止めて、一緒に解決策を考えられる親であるために、実状を知り心づもりをしておきたいですね。
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