セルフカラー?それともサロンカラー?
30代から50代の読者が集合したsaita読者座談会で「悩み」として上がったのが「白髪問題」。前回は市販のヘアカラーを使って自分で染めるセルフカラーについて、カラーメーカーさんにカラー剤の選び方やセルフカラーのコツ、また毛染め以外の方法で白髪を隠す方法についても伺いました。
サロンで染める人が圧倒的多数!
この「白髪問題」を記事にするにあたって、周りの40代~50代の女性に「白髪ケア、どうしてる?」と質問を投げてみたところ、実に7割が「1~2か月に1度、サロンで染めている」と答えました。残りの2割は「気になったときに自分で染めるか、サロンに行くか、のどちらか」で、1割の人は「まだ目立たないので染めていない」「白髪のままにしている」とのことでした。白髪ケアの一番人気はサロンカラーのようです。
今回は「サロンで体験! ヘアカラーの極意」として、大阪市淀川区でマンツーマンのプライベートサロンZAZを経営されているスタイリストの久保彰成さんに、絶対に知りたい「良いサロンの見つけ方」や、意外と知らない「メニューの選び方」など、サロンカラーの極意をお聞きしました。
良心的なサロンの見つけ方
――行きつけのヘアサロンがある、という人はカットのついでに「そろそろ白髪が……」と担当の美容師さんに相談できますが、ロングヘアであまりカットに行く機会が無かったり、行きつけのサロンが無い場合は、まずサロン選びがハードルになります。
ZAZ 久保彰成さん(以下、久保さん):予約サイトなどで自宅や職場から近い場所でサロンを探すことがほとんどだと思うのですが、口コミを見るその前に、まずサロンのコンセプトやスタッフのコメントを見て欲しいですね。例えば「ウチのヘアカラーは髪を傷めません。」と言い切っているサロンやスタイリストは、上司やメーカーに「教わった通り」に言っているにすぎず、自分で「本当のところはどうなんだ?」と考える力が欠如しているように思えます。カラー剤は化学反応を起こして染料を毛髪に入れるので、髪は必ず傷みます。なので「カラーやパーマは必ず髪を傷めますが、それを最小限に抑えるためにトリートメントなどのケアをしています。」などとリスク面もきちんと載せているサロンの方が良心的で嘘がないんじゃないかと思いますね。
ヘアカラーは必ず髪を傷めてしまうもの
――確かに「傷みません」と謳っているサロンを見かけたことがあります。客としては、サロンとはできるだけ長く信頼関係を持ってお付き合いしたいので、キャッチーな言葉よりも「リスク面もはっきり教えてくれる」方が安心ですね。
では、白髪が気になりだしたときには、どのようにオーダーをすればいいでしょうか?
久保さん:「白髪が気になる」「そろそろ白髪染めを」と仰るお客さまは、最初は白髪を見つけると抜いたり切ったりしていたのが、もっと増えてきてしまって追いつかなくなってきた……という方が多いですね。でも実は、髪全体に白髪がちらほらでてきていても、すぐに「白髪染め」をする必要はありません。いわゆるおしゃれ染め(ファッションカラー)で目立たなくする方法があります。
まずは髪全体を茶髪に染めて、白髪をカモフラージュ
――白髪が目立ってきても、白髪染めではなく、おしゃれ染めでいいんですか?
久保さん:白髪が出てきたらすぐに黒く染める! と思っている人が多いと思うのですが、そうではなくてまだ黒い髪を含めた髪全体をおしゃれ染めで「明るめ茶髪」にすれば「ちらほら白髪」が目立ちにくくなるんです。黒い髪を明るくすることで白髪が白浮きしなくなり、自然にカモフラージュできる……ということです。
――ええっと、普通は白髪を黒く染めると思うのですが、そうではなくて髪全体を茶髪にすることで、白髪が目立ちにくくなる、ということですか?
久保さん:そうです。ただ全てのスタイリストがこのような提案ができるとは限りません。事前にサロンで「白髪が気になりだしたので、まだ黒い髪を明るく染めて白髪が目立たないようにしたい。」と、伝えた方が確実です。サイトやLINEで事前にメッセージができるところであれば、安心ですね。
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