【イマドキの子育て事情】小学生は5割、中高生は8割が資格を取得!人気の資格は?

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2021.01.28

将来にわたって役に立つであろう子どもの資格・検定。わが子が小学生くらいになると、そろそろ……と意識し始める人も多いのではないでしょうか。みんなはどうしているのか、気になりませんか? そこで今回は、進学塾・栄光ゼミナールが実施した小中高生の資格・検定取得に関する調査をご紹介。ぜひ参考にしてみてください!

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子どもの資格事情:小学生の5割、中高生の8割が何らかの資格を持っている!

 株式会社栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、2020年12月9日(水)~12月23日(水)に、小中高生の資格・検定取得に関する調査を行いました。小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者753人の有効回答が得られました。

 まず、保護者に、子どもが現在取得している資格・検定があるかを聞いたところ、小学生保護者の54.1%、中高生保護者の85.2%が「ある」と回答しました。
 また、前回調査(2019年)と比べると、資格・検定があると回答した割合は、小学生保護者が0.3ポイント、中高生保護者は4.8ポイント増加していました。

図出典:www.eikoh-seminar.com

人気の資格・検定は、小学生「日本漢字能力検定(漢検)」、中高生「日本英語検定(英検、英検Jr.)」

 子どもが取得している資格・検定があると回答した保護者を対象に、子どもが取得している資格・検定の種類を聞いたところ、小学生が最も多く取得している資格は「日本漢字能力検定(漢検)」、次いで「日本英語検定(英検、英検Jr.)」でした。中高生では、「日本英語検定(英検、英検Jr.)」が多く、資格・検定を取得している中高生のうち、実に85.2%が英検を取得していることが明らかになりました。

図出典:www.eikoh-seminar.com

資格、検定を取得する理由、しない理由とは?

 子どもが取得している資格・検定があると回答した保護者を対象に、資格・検定を取得する目的を聞いたところ、小学生保護者の63.8%が「学習や習い事で身につけた知識やスキルの定着度合いを測るため」と回答しました。中高生保護者では、「入試に役立てるため」が最も多く、60.5%にのぼりました。
 高校入試や大学入試では、検定や資格を活用した入試も広がっているため、進学を目的とした資格取得が多いと考えられます。

図出典:www.eikoh-seminar.com

 子どもが資格・検定を取得していない保護者に、その理由を聞いたところ、小学生保護者では「資格・検定の勉強よりも、学校での学習や受験勉強を優先しているから」が最も多い結果となりました。中高生では、「資格・検定取得に対する子どもの興味・関心があまりないから」「部活や習い事で忙しく、資格・検定を取得する余裕がないから」という理由も多いようです。

図出典:www.eikoh-seminar.com

新型コロナウイルスの影響は?

 さらに、子どもの資格・検定の取得について、新型コロナウイルスの影響の有無を保護者に聞きました。
「影響があった」と回答したのは、小学生保護者の21.7%、中高生保護者の36.2%でした。
 また、「検定・資格を取得予定だったが、影響はなかった」と回答したのは、小学生保護者の21.4%、中高生保護者の36.2%で、影響の有無については小学生、中高生それぞれにおいてほぼ同割合であることが分かりました。

図出典:www.eikoh-seminar.com

 子どもの資格・検定の取得について、新型コロナウイルスの影響があったと回答した保護者を対象に、どのような影響があったかを聞きました。小学生では、「一度も受けられていない」「複数受験する予定が、回数が減ってしまった」「受験を取りやめた」がそれぞれ3割程度でしたが、中高生では半数以上が「複数受験する予定が、回数が減ってしまった」と回答。
 また、その他では、「いつもより勉強時間を多く確保できた」という前向きな意見もありました。

図出典:www.eikoh-seminar.com

今後、子どもに取得してほしい資格・検定は?

 今後、子どもが小・中・高生の間に取得してほしい資格・検定の種類を聞いたところ、小学生・中高生ともに「日本英語検定(英検、英検Jr.)」が最も多い結果となりました。
 前回調査(2019年)と比べると、英検と回答した割合は、小学生保護者が4.0ポイント、中高生保護者が8.5ポイント増加し、子どもに英検を取得してほしいと考えている保護者が多いことが分かりました。

図出典:www.eikoh-seminar.com

みんなの体験談

学習定着や入試に役立てるためなど、資格・検定を取得する理由はさまざまが、資格・検定取得のために親は、どのようなサポートをしたらよいのでしょうか? 実際にサポートを行った親の声を集めました。

  • 娘は英検、私はTOEICを同時期に受検し、励まし合いながら勉強しました。過去問やテキストだけでなく、英語の歌を歌ったり、英語のアニメを見たり、オンライン英会話を受けてみたり、いろいろなアプローチをしました。(小4保護者)
  • 子どものやる気を高めるために、漢検を一緒に受検しました。小学生ばかりの教室に大人は私一人で少し恥ずかしかったけれど、子どもは楽しめたようです。(小5保護者)
  • 子どもが算数検定の受検を控えている時期に、親は漢検の勉強をしました。あえて違う分野の勉強をすることで、自分の学習に集中できると考えました。(小5保護者)
  • 新型コロナウイルスによる一斉休校中の時間を利用して、漢字検定の勉強をした。保護者も漢字検定合格に向け、日々声掛けやサポートをした。(小5保護者)
  • 日常会話にクイズとして盛り込み、家族で楽しみながら勉強を行った。(中2保護者)
  • 英検の二次試験対策で親が面接官役になり、シミュレーションした。(中2保護者)
  • オンラインで勉強できる環境を整えた。(高1保護者)

今年はコロナ禍で試験が延期になったり、思うように受験できなかったりとさまざまだったかと思いますが、自粛期間中に時間を持て余しているなら、資格取得に向けて動き出すチャンスかもしれません。将来を見据えた資格・検定取得について子どもと話し合ってみませんか?

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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