「今日着る服がない」「似合う服がない」ファッションに迷う人が本当に迷っているのは"服"じゃない#40歳からの服飾戦略

心と体

2021.05.15

「40代になってから何を着ればいいかわからない」「買っても買っても『服がない』」「着たい服がわからない」…40歳になったのを機に、ファッションに悩む人が多いようです。たかが服、だけど、されど服!服飾戦略スタイリストの内田亜実さんの言葉を借りると「服を選ぶことは、人生を選ぶこと」。40歳からのあなたを最上級にアップデートするための服飾戦略を、内田さんに教わります。

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気づけば同じような洋服ばかり買ってしまっている。

買っても買っても満足しない。

お洋服はたくさん持っているのに、いざという時に着ていきたいと思える服がない。

これ実は、服に迷っているわけではないのです。

毎日のファッションに迷う理由

女性はライフステージの変化によって、立場が様々に変化します。出産を経て、体型の変化に戸惑う方も少なくありません。
妻という立場だったり、母という立場だったり。

例えば「妻」という立場であれば、夫の顔を立てるために良き妻でなければいけないとか、母という立場になったら、子供を優先するのが当然で、母は目立ってはいけないとか…そういったルールやしきたりのようなものに囚われることもしばしばあるでしょう。

今でこそ、自分は何者であるかを意識してファッションを楽しんでいる私ですが、ライフステージの変化によって周りの目を意識しすぎて自分を見失った時期がありました。

母として、妻として、世間が言うところの「女性としての幸せ」は手にしたものの、自分らしさはどこかに置いてきたような、そんな日々でした。
ファッションが大好きだけど、母親は目立ってはいけないと思い込んで、雑誌のスナップに取り上げられた自分を必死に隠す私がそこにはいました。


 saita雑誌にママスタイリストとして取り上げられた時の誌面。

母が目立つことは、子供にとって良くない影響があるのではないか。

良き妻としての印象づけるために、印象の良いファッションでなければいけないのではないか。

そんな風に周りを意識しすぎるばかりに、自分自身を見失っていたのです。

大好きだったはずのファッションが、気づけば「無難」を最重視するようになっていました。
その当時は、服を買うときも本当に買いたい服ではなく「これだったら使えるだろう」という選び方をしていたので、洋服を買っても心が満足していない、だからそれなりにお洋服はあるのに満足しない、いざというときに着ていく服がない…そんな日々を送っていました。

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著者

内田亜実

内田亜実

服飾戦略プロデューサー/株式会社Meilleur Ami代表取締役 甲南大学経営学部卒業後、セレクトショップやハイブランドにて勤務。販売員時代含め延べ4300人以上のスタイリング経験を生かし、魅せ方、ブランディングに特化したスタイリングを指南。クライアントは有名起業家や経営者、メディア関係者など多岐にわたる。ブランディング講座やキービジュアルのプロデュースを担当。

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