「内臓下垂」で太りやすくなってませんか?
内臓下垂とは、腸を支える筋肉の衰えや悪姿勢が続くことにより、本来あるべき位置から内臓が下がり、骨盤の底の方まで垂れ下がっている状態を言います。
「内臓下垂になっていると太りやすい」と言われる理由は、腸が下がっている人に以下のような症状が引き起こされているためです。
1.便秘
内臓が垂れ下がっていることにより、腸の蠕動運動(ぜんどう運動)が正常に行われなくなります。蠕動運動の動きが妨げられることで腸内環境も乱れ、ガスが溜まりやすくなったり便秘を引き起こします。
2.呼吸が浅くなっている
内臓が垂れ下がっている場合、肋骨や胸も下方向に引っ張られます。骨盤も歪み、姿勢が悪くなると正しく横隔膜を使った呼吸ができず、呼吸は浅くなります。
3.基礎代謝の低下
横隔膜が正常に動いていないと、基礎代謝も下がってきます。
基礎代謝はダイエットのためにも高く保っている必要がありますが、内臓下垂による低下で太りやすい身体になっていきます。
消化吸収の機能が衰えることで、便秘やガス溜まりを引き起こすだけでなく、消化不良からくる胃もたれや胸焼けも起こりかねません。
内臓下垂によって骨盤が歪むことで、生理痛やPMSが悪化している人もいます。
痩せやすく太りにくい体作りには内臓下垂解消が近道!
- 仰向けに寝た状態で手のひらは床を向けて体側にセットする。
- 両膝を立て、お腹の力を使ってお尻をヒョイっと持ち上げ腰を両手で支える。この時、床についている肘が外に開きすぎないよう、なるべくコンパクトな位置まで寄せると首への負担も軽減される。
- できそうな場合は、ここで足を天井方向へ高く伸ばす。さらに、かかとを天井方向へ強く押し出すことができると、腹筋を鍛える効果もあり。
- 元の姿勢に戻るときは、首→背中→腰の順にゆっくりと体を下ろしていく。
注意点
生理中は身体のデトックス(排出)期ですので、逆さになる今回のポーズはお休みしてください。
また、首や脊柱を痛めている場合も、このポーズは行わないようにして下さい。
ポイント
腹筋の筋力が弱い方は、無理に足を高くあげなくても構いません。「骨盤がきちんと真っ直ぐになっているか」という点をポイントにしましょう。
ポーズを取ることに夢中になって、呼吸をするのを忘れないようにすることも大切です。お腹を膨らませたり凹ませることを意識し、ポーズ中は腹式呼吸を心がけてみてください。
まとめ
内臓下垂は、「百害あって一理なし」の状態です。お腹がぽっこりしてきたから運動しなくては……と思う前に、まずは数日間、肩立ちのポーズを試してみてください。ポーズの後に鏡で横からチェックした時、お腹のシルエットがスッキリしているなら、あなたのぽっこりお腹の原因は内臓下垂の可能性があります。
女性には嬉しい効果が多いポーズですので、ぜひ試してみてください!