静岡茶入り!「美味しいまぐろとろ〜お茶の香り〜」
1缶目は何と、お茶の入ったツナ缶。伊藤食品「美味しいまぐろとろ〜お茶の香り〜」は、米油に静岡茶の茶葉と、茶の実から抽出した「茶の実油」を配合している。おかげで油漬けでもすっきりした味わいで、若草のような爽やかな香りがある。主役のツナも、マグロの希少部位「とろ」だけを使った高級品であります。
ちなみに伊藤食品は静岡の企業で、同県は日本のツナ缶の97%以上を造っている一大生産地。そして静岡といえばお茶も有名だから、この商品は静岡の名産品が2つも入ったゴージャス缶なのだ。
ピリ辛だけど上品「オーシャンプリンセス ホワイトツナ 国産唐辛子入り」
料理研究家にファンが多いモンマルシェ「オーシャンプリンセス ホワイトツナ」シリーズ。店頭に並ぶことはあまりなく、通販がメインだ。
同シリーズの中でも、僕がおすすめしたいのは国産唐辛子入り。単純にピリピリ辛いだけじゃなくて、パプリカのような甘みとうまみがある。そのうま辛味が、ツナと油(綿実油)全体に行き渡っているからたまらない。
ツナの原料は、夏に気仙沼漁港で水揚げされたビンナガマグロに限定(ツナ缶原料としては最上等)。上品かつ奥深い1缶であります。
地元の人に愛される「特選まぐろ」
桜エビの産地としても知られる静岡県由比にある由比缶詰所。「自分たちが本当に食べたいツナ缶を造ろう」と、約40年前から造りつづけているのが「特選まぐろ」シリーズ。大きく分けると綿実油漬け(コットンの実から抽出した高級油)とオリーブ油漬けの2種類があり、どちらも美味しい。
今回紹介するのは、サラダなどにそのまま使えるオリーブ油漬け。地中海産のナチュラルオリーブ油を使っていて、さらにツナの風味を邪魔しないようバージンオリーブ油と精製オリーブ油をミックスするというこだわりよう。原料のツナも夏ビンナガマグロと徹底している。
工場に併設してある直売所には、毎日のように由比の人々が買いに来る。地元民に愛されている証拠であります。
食べる前からおいしいやつ「めんツナかんかんプレミアム」
明太子メーカー・ふくやが、前出の由比缶詰所とともに開発したのが「めんツナかんかんプレミアム」。明太子を漬けるピリ辛ダレでツナを味付けという、食べる前から「それ絶対おいしいやつ!」と言いたくなるツナ缶だ。
品名にプレミアムと付いているのは、ツナだけでなく明太子の粒もたっぷり入っているから(1缶あたり約20%が明太子)。ひと口ごとにツナ&明太子のうまみが炸裂し、白ごはんが無限に進んでしまうという、日本人の琴線に触れる名作であります。
今回は個性派ツナ缶を4種紹介しました。ちなみに冒頭で書いた「ツナ炊き込みご飯」は本当に美味しいのでぜひお試しいただきたい。お米に適量の水と、ツナ缶の油(全量)、しょう油適量を入れて炊き、蒸らしのタイミングでツナを混ぜこめば出来上がり。最初からツナを入れて炊き込むと、ツナが加熱で固くなってしまうのでご注意ください!