ツナ缶はシーチキンだけじゃない!一度は食べて欲しいキャラの立ったツナ缶4選#缶詰博士の缶詰名缶(鑑)

料理・グルメ

2021.07.11

みなさん缶にちは! 学生時代にツナ炊き込みごはんばかり食べていた缶詰博士・黒川勇人です。今日は個性派ツナ缶を紹介しますぞ。 売上で長年1位を誇るのは、はごろもフーズの「シーチキン」シリーズ。全国どこでも売っているナショナルブランドであります。でもツナ缶は他にも種類がたくさんあって、それぞれ強烈な個性を持っている。特に今回紹介する4品は、いわゆる“キャラが立った”やつばかり。見逃せませんぞ!

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静岡茶入り!「美味しいまぐろとろ〜お茶の香り〜」

缶詰

缶詰美味しいまぐろとろ〜お茶の香り〜 70g 12缶で5983円(税込、1缶あたり499円)

1缶目は何と、お茶の入ったツナ缶。伊藤食品「美味しいまぐろとろ〜お茶の香り〜」は、米油に静岡茶の茶葉と、茶の実から抽出した「茶の実油」を配合している。おかげで油漬けでもすっきりした味わいで、若草のような爽やかな香りがある。主役のツナも、マグロの希少部位「とろ」だけを使った高級品であります。

ちなみに伊藤食品は静岡の企業で、同県は日本のツナ缶の97%以上を造っている一大生産地。そして静岡といえばお茶も有名だから、この商品は静岡の名産品が2つも入ったゴージャス缶なのだ。

ピリ辛だけど上品「オーシャンプリンセス ホワイトツナ 国産唐辛子入り」

缶詰

缶詰オーシャンプリンセス ホワイトツナ 国産唐辛子入り 90g 454円(税込)


料理研究家にファンが多いモンマルシェ「オーシャンプリンセス ホワイトツナ」シリーズ。店頭に並ぶことはあまりなく、通販がメインだ。

同シリーズの中でも、僕がおすすめしたいのは国産唐辛子入り。単純にピリピリ辛いだけじゃなくて、パプリカのような甘みとうまみがある。そのうま辛味が、ツナと油(綿実油)全体に行き渡っているからたまらない。

ツナの原料は、夏に気仙沼漁港で水揚げされたビンナガマグロに限定(ツナ缶原料としては最上等)。上品かつ奥深い1缶であります。

地元の人に愛される「特選まぐろ」

缶詰

缶詰特選まぐろオリーブ油漬 ファンシー 大型缶 175g 3缶で1442円(1缶あたり480円)※ほかに小型缶(90g、1缶280円)もあり(ともに税込)

桜エビの産地としても知られる静岡県由比にある由比缶詰所。「自分たちが本当に食べたいツナ缶を造ろう」と、約40年前から造りつづけているのが「特選まぐろ」シリーズ。大きく分けると綿実油漬け(コットンの実から抽出した高級油)とオリーブ油漬けの2種類があり、どちらも美味しい。

今回紹介するのは、サラダなどにそのまま使えるオリーブ油漬け。地中海産のナチュラルオリーブ油を使っていて、さらにツナの風味を邪魔しないようバージンオリーブ油と精製オリーブ油をミックスするというこだわりよう。原料のツナも夏ビンナガマグロと徹底している。
工場に併設してある直売所には、毎日のように由比の人々が買いに来る。地元民に愛されている証拠であります。

食べる前からおいしいやつ「めんツナかんかんプレミアム」

缶詰

缶詰めんツナかんかんプレミアム 90g 400円(税込)

明太子メーカー・ふくやが、前出の由比缶詰所とともに開発したのが「めんツナかんかんプレミアム」。明太子を漬けるピリ辛ダレでツナを味付けという、食べる前から「それ絶対おいしいやつ!」と言いたくなるツナ缶だ。

品名にプレミアムと付いているのは、ツナだけでなく明太子の粒もたっぷり入っているから(1缶あたり約20%が明太子)。ひと口ごとにツナ&明太子のうまみが炸裂し、白ごはんが無限に進んでしまうという、日本人の琴線に触れる名作であります。


今回は個性派ツナ缶を4種紹介しました。ちなみに冒頭で書いた「ツナ炊き込みご飯」は本当に美味しいのでぜひお試しいただきたい。お米に適量の水と、ツナ缶の油(全量)、しょう油適量を入れて炊き、蒸らしのタイミングでツナを混ぜこめば出来上がり。最初からツナを入れて炊き込むと、ツナが加熱で固くなってしまうのでご注意ください!

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著者

黒川勇人

黒川勇人

日本缶詰協会公認の缶詰博士として、様々なメディア出演や執筆活動で活躍。日々世界の缶詰を食している世界一の缶詰通。 著書に「缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36」(講談社+α新書)、「旬缶クッキング」(共著・春風亭昇太 ビーナイス)など。

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