施設選びの4つのポイント
「施設を選ぶときに気を付けたいポイントは4つある」というのは、監修者の池田さん。
施設を選ぶ際には、最低でも3施設以上は親と一緒に見学して、自分の目で確認しましょう。実際に見学してみると、パンフレットでは分からないようなことが分かることもあります。
出典：www.photo-ac.com
入居時や月額費用はいくらかかるか
介護はいつ終わるのかは分からないだけに、費用がどのくらいかかるのかは重要ポイント。施設の種類によっても異なりますが、入居一時金など初期費用にまとまった金額が必要な場合もあります。さらに月額利用料以外に食費、医療費、日常生活費なども施設によって必要になる金額が異なります。無理なく払い続けられる施設を選ぶことが大切です。
どんな介護を受けられるのか
施設内でどんな介護が受けられるか、看取りまで対応可能かなど医療体制も入居前に確認しておきたいポイントです。一般的な住宅型施設だと、外部の介護サービスを利用する形になることもあるため、その点も確認しましょう。また、施設によっては入居できる要介護度が定められている場合もあります。
快適に暮らせるかどうか
自宅での生活と変わらず快適に、楽しく暮らせるかどうかも大切なポイントです。特に食事の内容は重要なので、しっかり確認しておきたいところ。試食会が行われている施設も多いので、特別食の内容や、介助の様子など気になることは注意深くチェックしておきましょう。
また、施設内で行われているレクリエーションなどが親の趣味と合っていて、楽しめそうかどうかも入居前に確認しておくといいでしょう。
立地条件
親と離れた場所で暮らしている場合、親が慣れ親しんだ場所か、子どもが住んでいる場所の近くかで選ぶことが多いでしょう。
しかし、認知症の高齢者向けのグループホームは、原則住民票のある地域内でしか入居ができません。また特別養護老人ホームは住民票があると、優遇される傾向があります。
施設選びは焦らず慎重に
気になる施設が見つかれば、まずは気軽な気持ちで親子で見学に出かけてみるのがおすすめです。お試し入居を実施している施設も多いので、体験を繰り返すうちに始めは入居を嫌がっていても、次第に前向きになる人も多いそう。焦らず慎重に、本人の意思を尊重しながら選びましょう。
構成：手島くみこ
