「なにを言いたいのかわからない」とよく言われる…。原因は“話す順番”だった

家族・人間関係

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 人前で話すことが苦手…。伝わる話し方に一気に変身する「話の設計図の作り方」

2021.12.04

人前で話すことが苦手、または人前で話していると何が伝えたいのかよくわからなくなってしまう……。そんな人こそ、プレゼンの技術を使って、人に伝わる話し方をマスターしてみませんか? 教えてくれるのは、『10歳から知っておきたい魔法の伝え方』の著者である、プレゼン先生こと鈴木深雪さん。プレゼンは、ビジネス限定ではなく、家庭や身近なコミュニティでも大活躍しますよ。

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発表がうまくなる! 好きになる! 10歳から知っておきたい魔法の伝え方』(日本能率協会マネジメントセンター)
著者:鈴木深雪
価格:1,650円(税込)

話し方には設計図がある!

話し方には設計図がある出典:stock.adobe.com

相手に話が伝わらない人の多くは、情報が多すぎたり、整理されていない場合があります。わかりやすい例をあげてみます。

Aさん
「メガネをなくしたんだけど、どこにあるか知らない? 起きた時ベッド脇でつけて、その後洗面台でコンタクトに変えたの。そのままメガネケースにしまって、バッグに入れたつもりだったんだけど、見つからなくて」

Bさん
「朝、起きてすぐにメガネをかけて、洗面台でコンタクトに変えたの。そこでメガネケースにしまってから、バッグに入れたんだけど、見つからないんだよね。メガネどこにあるか、知らない?」

どちらも「メガネの所在」を聞いているのですが、全く同じ内容なのに、Aさんの方が圧倒的にわかりやすいですよね!

「それは、初めに伝えたいこと(=結論)があるから、聞き手は”なんの話なのか”をわかった上で話を聞けました。どういう「順番」で話すかが、聞き手の理解度を大きく左右するのです」(鈴木さん)

「ななたこシート」で、思考を整理&実践!

とは言っても、誰でもすぐにわかりやすい話し方はできません。そこで、当てはめるだけで簡単に「話の設計図」が作れる「ななたこシート」をご紹介します。

ななたこシート出典:www.amazon.co.jp

「『ななたこ』の順で話すだけで、話の結論という大きな話題から、その詳細である小さな話題に自然と移っていきます。これが、伝えたいことが相手に分かりやすく伝わる順番です。何を話そうかな? どう伝えようかな? と思ったら、まずはシートを使って思考整理をしてみましょう」(鈴木さん)

実際に使えば、その差は歴然!

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では早速、ななたこシートを使って「自分の欲しいもの」を紹介するプレゼンの設計図を作ってみましょう。

<なにを>電気調理鍋の魅力ついて

<なぜ>家族の健康と笑顔が増えるから

<たとえば>10分で作れるメニュー、ほったらかしでできる料理、野菜たっぷりのおかずなど

<行動>家族みんなが使いこなせるように、まずは週末家族と一緒に料理してほしい

「『ななたこ』を使えば、相手に伝わるシンプルでわかりやすい文章に大変身! 日常の会話だけでなく、家庭内での提案、仕事先でのコミュニケーションや資料作成などにも使えます」(鈴木さん)

プレゼンのとき、なるべく避けたいNGワード

NGワード出典:stock.adobe.com

実際にななたこシートを書いた時、「うれしい」「楽しい」「おもしろい」などという言葉を多用していたなら、要注意です!

「これらは、とても便利な言葉です。だからこそ、誰もが使いすぎて、自分の気持ちが伝わりにくい言葉でもあります。プレゼンでは、自分の中にしかない気持ち、自分だけの経験、自分だからこそ伝えられるアイデア……そんな『自分言葉』をぜひ使ってくださいね」(鈴木さん)

自分言葉といっても、新しい言葉を作る必要はありません。自分が見て、感じて、考えたこと、その経験と繋がった言葉を使うだけで十分。それだけで、同じ内容でも相手の心にぐっと深く届くんです!

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