いい家に住んだら、お金があったら幸せ?「幸せ」は条件ではなく思い込みだ。幸せを見つける天才になろう!

カルチャー

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2022.06.12

こんにちは。家事シェア研究家の三木です。 わが家はよく「いまの環境って最高だよね」と笑い合っています。 教育移住で東京から京都の山奥の方に引っ越した時も。 その後東京に戻ってきて、家を半分以下にダウンサイジングした今も。今いる場所で「幸せを見つけられるか」が大事なのかもしれません。

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住む場所、仕事、人間関係。

環境が変われば、不満や不安がたくさん目に付きます。
最寄り駅まで徒歩30分かかるとか、コンビニや飲食店まで車がなきゃ行けないとか。
仕事のあてもなく移住したから、仕事がないとか。

でも、どんな環境であっても「本当にここに来てよかったね」と結局は言いあっています。

たとえ、LDKがわずか7.5畳の家に家族3人で住んでいても!

部屋

いまある環境を最適化させていく

部屋

引っ越し初日。
ずいぶん物を減らして引っ越したはずなのに、家の中は足の踏み場もない状態。
これは、ちょっとどうしようもないなと途方に暮れました。

ぼくは普段「子育て家庭のためのモヨウ替えコーディネート」を行っています。
色んなお家の家具配置を考えるのですが、どんな家でもたった一つだけ変えられない条件があります。
それは「家は広くならない」ということです。

ぼくはモヨウ替えをコーディネートするのですから、「家が狭いから広い家に引っ越してください」なんてことは本末転倒なのです。

でも、たとえ家が狭くても、部屋数が足りなくても。
今ある環境の中でベストを見つけ出すことは可能です。

これは家だけに限らないと思うのです。

近所にお店は何もないかもしれない。けど、山や自然に囲まれて人の少ない素敵な瓦が近くにある。
家は狭いかもしれない。けど、徹底的に断捨離をしたおかげで身軽に心地よく暮らせるようになった。
これまでのお客様がみんな遠くなってしまったかもしれない。けど、ひと足先にオンライン化に踏み切ったお陰でコロナ禍でもすぐに対応できた。

不満や嫌なところだけに目を向けるのではなく、その影にある価値に光を当てて、チャレンジしてみる。

そうすると、案外「幸せ」を生み出すことはできるんだなと思います。

「幸せ」は思い込み

思い込み出典:stock.adobe.com

「幸せ」とは条件ではなく「思い込みだ」なんて言われたりします。
つまり、お金がたくさんあるから幸せなわけじゃない。なんでも欲しい物が手に入るから幸せなわけじゃない。すべてを手に入れたって、苦しいことと言うのはあるものです。

ぼくは仏教が好きでその哲学を「へー」と思いながらよく読んだりするのですが。
お釈迦様って、もともとは王子様だったんです。

何不自由のない暮らしをして、将来は王様になれることも約束されていたのにも関わらず。
29歳にして、地位も名誉も妻も子もすべてを捨てて修行の旅に出てしまったのです。

それは、人が生きる上で直面する苦しみからの解放を求めてのことでした。

王子様級にすべてを持っていても「幸せだ!」とは思えなかったのですから、ぼくたちが「条件」によって幸せになろうと思うのは、ちょっと難しいのかもしれません。

広い家じゃなきゃ生活なんかできない! と決めつけて今の環境を嘆いていても家は広くなりません。
なまじ広い家を見つけても、予算や場所や近隣環境の条件が合わないかもしれない。
すべてがベストを探すのは、なかなか大変です。

そうやって必死で幸せの条件を集めるよりも、いまの環境をどうしたら最適化できるのか。
「今」に向き合うことが「幸せ」への近道なのかもなと思ったりもします。

幸せを見つける天才になろう!

家族出典:stock.adobe.com

わが家ではよく、いまの良いところを言いあっています。
家、仕事、子どものこと。不満もいっぱい出ますが、良いところもたくさん出る。
そうすると、「まあ、一長一短だよね」と環境への不満ばかりではなくなります。

良いところは、探してみて初めて見つかることも多い。

そして、それを一つ見つけられたとき。
一つ幸せな気持ちになれると思うんです。ぜひ、家族でいまの良いところを探してみて下さい。
きっと今まで気がついていなかった新しい発見があると思います。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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